常日頃から、
業務改善
を意識している人と、
業務改善などという物を全く意識せずに仕事をしている人とでは自ずと差がついていきます。
例えば、新入社員の段階で、
AさんとBさんがいたとして、
AさんとBさんが客観的に見て大差がついていなかったとしても、
3年たち、
5年たち、
と月日が流れるにしたがって
AさんとBさんとの間で大いに差が生まれているときがあったりするものです。
どのような形で差がつくのかはもちろんその仕事の内容により千差万別です。
しかし、多くの場合において共通するのは、
同じ作業の内容を如何により早く終わらせられるか?
といった問題意識を持ち、小さな業務改善を重ねられるか否かでどんどん差がつきます。
1日の労働時間が同じく8時間あるとして、
「今日はこの作業を1時間で終わらせることができた」
という状況が毎日のようにある場合、
Aさんが
「実はこの作業は5分ぐらいで終わるのではないか?」
と考えて、実際にその策を実行した場合、
単純に考えて、一日あたり55分の時間を浮かせることができます。
Aさんはその浮いた時間を他のことに使用することができるのですね。
その分をさらに他の仕事に取り組む場合もあるでしょうし、
純粋にサボりたいがために休息に使う場合もあるかもしれません。
一方で、Bさんのように、
「今日はこの作業を1時間で終わらせることができた」
と思っても、
「面倒だけど、毎日1時間かかるものはかかるのだから仕方がない」
と諦めてしまうと、
いつまで経っても改善策は生まれません。
このようにして、
AさんとBさんは入社当初はその実力に差がなくとも、
時を経るにつれて少しずつ差がついていき、
やがて埋められない差がついていくのです。
もちろん、
「実はこの作業は5分ぐらいで終わるのではないか?」
と思ったとして、実際に5分間で作業を終わらせる方法が見つからない場合もあります。
しかし、大抵の場合、
他の人に任せる
といった手法が使える場合があったりします。
また、
一つ一つの工程に要する時間を少しずつ減らす
といった手法が使える場合もあったりします。
このような視点で
「実はこの作業は5分ぐらいで終わるのではないか?」
という問題意識をもっていると、
5分で終わらせることはさすがに難しくとも、何らかの改善策は生まれてくる物です。
しかし、
「実はこの作業は5分ぐらいで終わるのではないか?」
と考えないといつまで経っても改善策は生まれません。
問題意識を持っていないので、Bさんのようにいつまでも1時間かかる作業は1時間かかる作業として放置してしまうのですね。
少しでも、人生を好転させたかったり、人生を少しでも進めたいと願っている方は、
Aさんのように、
「実はこの作業は5分ぐらいで終わるのではないか?」
と考えてみることから始めてみましょう。
まずはこのように、一度問題意識を持ちながら考えるところから、業務改善、ひいては生産性の向上はスタートするのです。