ゲームが好き
という人がいます。
アナログなゲームが好きな人もいれば、
テレビゲームが好きな人もいれば、
Switchなどの携帯型ゲームが好きな人もいれば、
スマホのゲームアプリが好きな人もいます。
そして、
ゲームが好き
という人の場合、
大抵の場合、
一つのソフトやジャンルのみを好んでいるのではなく、
複数のゲームを楽しんでいることが多いようです。
例えば、
ドラゴンクエスト、
ファイナルファンタジー、
ポケットモンスター、
マリオシリーズ、
あたりが有名でしょうか。
スマホゲームですと、2010年代にはパズル&ドラゴンなども大ヒットしているようです。
このような物を始めとして、
特定の一つのソフト・アプリではなく、
複数のソフト・アプリを好んでいる場合が多いようです。
私見では、彼らがゲーム好きでいられ続けているのは、
特定の一つのソフト・アプリではなく、複数のソフト・アプリを遊んでいるからだと考えられます。
何故ならば、
いくら好きなソフトであっても同じゲームをずっと続けていると飽きる
という場合もありますし、
一つのゲームに熱中していてもゲームが上手く進まない、障害が乗り越えられない
という場合もあり得るからですね。
ゲームは人生とはちょっと異なり、プレイヤーがクリアしやすいようにあるいは熱中しやすいように一定の配慮がなされていることが多いのですが、
それでも、
そのゲームで行き詰まりを感じる
とか
そのゲームに飽きてしまう
といった状況は起こり得るものです。
一つのゲームに熱中しているだけの場合、このような障害に出会って挫折感を味わってしまうと、
「なんだ、ゲームって楽しくないな」
と思いかねないと考えられるのです。
こうなると、いわゆるゲーム好きの人はそもそも誕生しにくくなるでしょう。
しかし、複数のゲームをプレイしている場合は、ちょっと勝手が変わってきます。
すなわち、Aのゲームで行き詰まりを感じても、
「取り敢えず、Aは進めるのが自分には難しそうだから、もうやめて、新しく発売されたBをプレイしてみるか」
といった形で熱中対象を変えることができます。
そして、Bのゲームに飽きてしまったとしても、
「久々にAの方を進めてみるか、……なんだ簡単にクリアできるじゃないか。」
といったこともできますし、あるいは、
「新作のCというゲームを遊んでみよう」
といった形で、熱中対象をさらに切り替えることもできるのです。
このような状況になると、自己認識としても、
「これまでは上手く進められなかったゲームもあったし、飽きてしまったゲームもあったけれど、なんだかんだでゲームという物は楽しんで続けられている」
と言えるようになりますので、
「私は、ゲームが好きなんだ」
という話になりやすいでしょう。
こうして、ゲーム好きな人はどんどん出てくるのではないか、と考えられます。
このように、ゲームというジャンル一つをとっても、
熱中対象
もとい、
依存先
を複数確保しておくと、
どれか一つで何かが上手くいかなかったり、楽しみを感じることができなくなってしまったとしても、
他のどれかによってフォローが可能になるため、
気持ちが安定しやすくなります。
これは、ゲームに限らず、人生においても同じようなことが言えます。
人生においては、
趣味、
推し活、
仕事、
家族、
恋人、
友人、
などなど色んな熱中対象、依存先が存在しています。
ゲームにおいて、複数のソフトで少しずつ遊ぶのと同じような楽しみ方ができます。
一つ一つの依存先を一つの独立した世界のようにとらえると、
どれかが楽しければそれにのめり込むことができれば幸せを感じることができますし、
逆に、どれかが不調であったり、行き詰まりを感じてしまった場合、そこからいったん離れて、別の熱中対象、依存先に目を向けることができればメンタルが安定しやすくなります。
これは先に説明した同時に色んなゲームを遊んでいるようなものなのですね。
私たちは人生において一つのジャンルで嫌なことがあるとついつい
「人生終わった……」
などと絶望的な気持ちになりやすいです。
例えば、勤め先から仕事をリストラされただけで「人生終わった……」などと感じてしまう場合もそうです。
しかし、それはゲームで言えば、
Aのソフトでプレイしているときにちょっと上手くいかないことがあった
という状況と変わらないのです。
Aからはそっと離れて、BやCに依存先を変えてしばらく楽しんでみる、
そして、落ち着いてきたらまたAに目を向けるのもよし、
と考えられるようになるとかなり気持ちが楽になってくるでしょう。
人生もゲームも熱中できる対象が複数あるからこそメンタルが安定しやすくなる
と言えるのです。