【第712号】アーリーリタイアという一つの人生経験を通してわかったこと

仕事・勤め先
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アーリーリタイア

という言葉を聞くと、

なんだか悠々自適で良さそう

といったイメージを持たれる方が多いと思われます。

しかし、

いつかアーリーリタイアできたらいいな、良さそうだな

などと考えつつも、

実際に、自分自身がアーリーリタイア向きの人物なのか?

といったことは

実行してみなければわかりません。

よく聞くように、

アーリーリタイアはしたけれど結局は仕事をすることになった

という人は多いみたいです。

あるいは

勤め先は完全にやめてしまったが、自営業はずっとやっている

といったパターンなどもよく聞きます。

いわゆる、セミリタイアみたいなものですね。

アーリーリタイアをしてみたはいいが結局セミリタイアのようなものに落ち着いた

という人も多いようです。

そのような話を聞いて、

実際、

自分自身がアーリーリタイア向きの人物なのか?

ということが気になったので、

物は試しということで、一つの実験を行うような気持ちで、実際に以前やってみたことがあります。

結論から言うと、

の場合アーリーリタイアは全くと言っていいほど向いていない

ということがこの試みによってよくわかりました。

具体的には、

リタイアしてから1か月目は

解放感

のようなものを感じました。

しかし、2か月目に入ると、

飽きた

といった気持ちになってきたのです。

人によっては、YouTube動画やゲームなどをすることによって無限に遊ぶことが楽しい、と感じることがあるようですが、

私の場合は、YouTube動画は基本的にBGMを聞いたり、勉強したりすることをメインに利用していることもあって、

単に動画を消費するという生き方について、そもそもそこまで好んでいないということがわかりました。

これは、おそらく、

消費者

という立場よりも、

生産者

という立場の方を好んでいるからだと考えられます。

だから、暇つぶしとしては良いのですが、他人から供給される娯楽に対してそこまで傾倒して(真の意味で)楽しめない、といったこともあると思われます。

さらに言えば、

私自身、そこまで旅行などにも興味がない

というのも大きいと思います。

アーリーリタイアをして、自由気ままに旅行を楽しみたいと計画している人もいるでしょう。

しかし、そのような旅行の楽しさというのは半分ぐらいは非日常感で構成されているのではないかと考えられます。

旅行に行くためには時間もお金も労力も必要です。

しかし、

そこまでして敢えて行きたい旅行先が思いつかなかった

というのが大きいと思います。

私自身、どうせ労力などをかけるとしたらそれ相応のリターンといいますか、獲得できる物を求めてしまう性格なのかもしれません。

昔、旅行などに行ってみて、

「敢えて、ここまで時間をかけてこなくてもよかったのではないか」

という気持ちになってしまったこともありますし、

いわゆる高級なホテルなども学生の頃に何回も泊ったこともあり、

その際のルームサービスなどを見て、

「こんなものか。値段の割にはちょっと……」

ということがわかっていたので、

敢えて行きたいとは思わなかった

というのがあると思われます。

また、いわゆる高級レストランについても学生の頃何回も行ったことがありますし、

今でも時折奢ってもらえる機会もありますので、

その時に、

「こんなものか。」

と感じてしまっているというのもあります。

どうやら、通常世の中において提供されている娯楽や消費に関して私自身心を動かされることが非常に少なくなってしまっているようです。

これも実際に、

私自身、浪費を繰り返していた時期があった

からこそそのような気持ちになっていると考えられます。

一度も経験していなければ、憧れを残していたかもしれませんが、

すでに経験済みであるがゆえに、

「こんなものか。」

という気持ちが残っているのですね。

今では、この手のサービスは自分が楽しむための物ではなく、自分以外の他人に対するおもてなしのために存在しているものとして考えています。

ある意味その時の浪費が経験値に転化されているとも言えます。

このように、娯楽や消費に対する関心の薄さ

というものが私のアーリーリタイアへの向いてなさを左右した要因になっていたことは間違いありません。

よくイメージ画像として用いられる、アーリーリタイアして南の島でゆったりみたいなものも

私の場合は、

「なんだか暑そうだし疲れそう」

という感覚が先行してしまうのであまり好みではありません。

このように、2か月目までは私が満足できる娯楽があまり世の中に存在しないことが気になっていましたが、

それ以上に、3か月目になってくると、

自分の成長につながるような学びの材料が極端に少ない

ということが気になってきました。

例えば、勉強などの形で一日中本を読むという形での勉強は続けられるのですが、

仕事を通じた学び

というものがアーリーリタイアをしてしまうと極端に少なくなります。

まあ、仕事をしなければこの部分は勝手に0になりますね。

自営業の場合であれば、自分でとってきた仕事から学ぶことになるのですが、

それは自ずと

「自分のできる範囲での仕事」

になる可能性が高く、新しい学びを得られるかどうかはその人の頑張り次第になるでしょう。

これは自営業者の場合は、

キャリアが制限される

ともいえると思います。

私自身の実感としても、

副業→本業、本業→副業

といった形で学びの相乗効果を感じていた部分があったので、

勤め先からの仕事が完全になくなってしまうとその両輪の内の一つが消えてしまうので効率が悪いと感じるようになりました。

勤め先の仕事の場合は、能力的に自分のカバーできる範囲外の仕事であっても任せてもらえることがあるので、それがより良い学びにつながります。

しかし、副業などの自営業だけで担っている部分ですと、どうしても学びの範囲や学びの効果が薄れてしまうということが気になってきました。

おそらく私にとっての最大の娯楽は、世の中にサービスとして提供されていて消費されるような性質のものではなく、

自分自身のレベルアップ

そのものなのだと思います。

そして、そのようなレベルアップができそうな見通しも私にとっての心の栄養になっていると思われます。

【第696号】「未来への希望」という最高レベルの心の栄養
生きていく中で、心の充足というものを人はいつしか求めるようになります。そし...

レベルアップするためには苦労も伴いますが、その分、成長の実感を得ることができます。

このような

お金だけでは買えない楽しみ

をより今後の人生の中で追求したいのかもしれません。

個人的にはより良い仕事に出会ってさらに良い学びの機会を得たいという気持ちがあります。

このようなことを考えていくと、自ずと、

私自身の仕事に対する価値観も、

生活のために仕事することから、学びのために仕事をすることへと大きく移行していることもわかりました。

生活のために仕事をするのは、労働の強制を強く感じやすいため、労働を苦行そのものと感じてしまうことも多い物です。

しかし、自分のレベルアップのため、学びのために自ら取捨選択した仕事というのは単なる苦行ではなく、

RPGでいうところのレベリング

のような性質を持つことになります。

そして、

「もっと良い仕事が欲しい」

そう思った際にまず必要になるのは、

自分自身のレベルアップや進化

になるでしょう。

そして、どのような方向に自分がレベルアップしたいのか、進化したいのかを改めて考える必要があります。

これを落ち着いて考えるための時間は必要になるでしょう。

結果論ですが、

私自身が、実験的にアーリーリタイアを試してみた結果、

このような時間を確保できました。

そのため、客観的に見ると、私がしたことはアーリーリタイアではなく

自分の今後の人生について考えるためのモラトリアム期間を取得していた

と整理できるでしょう。

そして、このような期間はもしかしたら半年間も必要ないかもしれない、

ということもわかりました。

そして、

私の場合アーリーリタイアは全くと言っていいほど向いていない

ということが実感としてよくわかったというのも大きな収穫でした。

改めて考えると、

自分の現状の価値観を整理してみたり、今後の人生の方向性を落ち着いて考えるためにも、上記のようなモラトリアム期間を積極的にとることは大事になると考えています。

今後の人生は長丁場になることが予想されますので、定期的にこのような

モラトリアム期間

を取っていきたいと考えるようになりました。

可能ならば100歳以上までは生きたいと考えている私ですので、おそらく今後もこのような機会を取ることになると思われます。

特に現状でアーリーリタイアやセミリタイアなるものに関心がない人であっても、

数か月程度のモラトリアム期間を取得してみると、それによって得られるものはあると思います。

人によっては、育休や転職の合間で疑似的にモラトリアム期間を得ることができるので、

検討してみるのも良いと考えています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
20代で役員のオファーを受け就任。

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