2022年から円安が進行しています。
実際のところ、今後どうなるのかはわかりませんが、急激に円高に戻るというシナリオは想定しにくい状況なのではないか、と個人的には感じています。
また、円安の進行とともに様々な商品の値段が上がっており、同時に
「円安だから日本の商品はお買い得」
という発想で、様々な国の人が来日し円安の進んだ日本円で物をお得に買う、という光景もよく見られるようになってきました。
これからも、しばらくはインフレも全体的に進行していくのではないか、という見方が多いようです。
以前からも、
優良な商品の値段はどんどん上がっていくのではないか、
と考えていましたが、
最近は、
いわゆるインバウンド熱が加速しており、海外からのお客さんによる商品需要が高いものに関してはさらに値段が上がっていくのではないか、
と感じることが多くなってきました。
例えば、日本における三ツ星をとれるような高級寿司屋など、
もともと、日本でも評価され、値段もそれなりに高く、庶民にはなかなか手が届きにくいといった商品やサービスは存在しますが、
これにインバウンド熱が加わると、
円安のおかげで今までよりもさらに金払いの良い海外のお客さん
がどんどん増えていくでしょうから、
このような優良な商品やサービスの値段はどんどん上がっていく可能性は高いと感じます。
個人的にも海外のお客さんを見ていると、
キャンセル料だけで数十万円するようなサービスのキャンセル料を特に気にしないで支払いできる、
といった方が多いと感じるため、
他の業界でも似たような形でこのようなインバウンドの需要をメイン顧客層に据えるところが増えてもおかしくはないと感じます。
これは、高級寿司屋にかぎらずありとあらゆる業界に関係する話ではないでしょうか。
優良な商品はこのようなトレンドとともにどんどん値段が上がっていく傾向がある
ということを知っておくと良いかもしれません。
マス層向け、いわゆる庶民向けの商品やサービスにもインフレの波は来ていますが、
このようなもともと高級な商品の伸び方に比べればその上昇幅は緩やかな物になるかもしれません。
また、商品というとどうしても物体をイメージするところではありますが、
労働力商品とも呼ばれるように、人材の値段も上がっていくことになります。
以前から、海外企業に高給を提示されてそのまま日本企業を去る人が話題になっていますが、
これも日本の優秀な人材という日本に存在する労働力商品を狙っているともいえるでしょう。
引き抜きにそのまま応じてそのまま海外移住をする人もいるでしょうし、
日本に滞在したまま、まるでネット出稼ぎのような形で収入を得る人も増えていることでしょう。
特に最近は米ドルがかなり強い通貨として認識されているので、
外貨の中でも米ドルを積極的に稼いでいる人もいるようです。
このような人たちを商品としてみた場合、その価値はかなり高くなっているといえます。
優良な商品はこのようなトレンドとともにどんどん値段が上がっていく傾向がある
ということを考えると、
今手元にお金がそこまでないという人はどうしても絶望しがちではありますが、
自分という労働力商品の値段も同時に上げることができるチャンスも到来して来ているともいえる場面でもあります。
ピンチに見えることは本当にピンチなことばかりではなく、チャンスも隠れている物なのです。