久々に有休を取ってゆっくりしています。
毎日勤め先の仕事があるのも勿論ですが、「自分の人生に関連して、今日は何を試みようか」という試行錯誤も毎日行っているので、これにより認知リソースがガリガリ削られているというのが最近の状態でした。
ウィルパワーという言葉があるように、確かに決断疲れというものはあるということを実感しています。
なんとなく勤め先でやらなければいけないとされたことを一日中してそれで仕事をしたものと思って疲弊してしまう人が多いと思われますが、それ以上のことをやろうとしているのですから当然疲れます。
そして、この貴重な認知リソースですが、ある程度使ってしまったら疲労感がすごいので睡眠によって回復を図る必要が出てきます。
そうなると、場合によっては、8時間ぐらい寝たとしてもそこまで満足できないという状態になってしまうこともあり得ます。
個人的には、睡眠時間は一定程度取っていれば大丈夫という考えを持っていたのですがやはり頑張った後はいつも以上にかなりしっかりと休まないと長期的にじわじわと健康に影響が出てくるということも感じるのです。
そこで勤め人にとって助けになるのが、やはり有給休暇を取るという方法でしょう。
本当に稼働できなくなる前に有給休暇をしっかりと取っておいて、そこで積極的に休むという習慣はやはり大事になると思われます。
有給休暇を取っても何もやることがないので有給休暇はわざわざとらないという真面目な人もいるかと思いますが、職場においてこの態度を取っていると「あの人は有休を取らない人だ」というキャラクターがついてしまい、いざというときに有給を取りにくくなってしまうというリスクが生じます。
いざというときに有休を取りにくい環境を自ら創ってしまうと、自分の人生においての勝負時を「仕事で忙しいから」という理由で逃してしまう可能性があり、これが機会損失に繋がりかねないのです。
したがって、普段からそこまで積極的に有休を取ろうとしなくても、取りあえず与えられた有給の権利(義務に限らず)だけはしっかりと消化しようという姿勢が重要になってきます。
これは健康状態が本格的に悪くなる前に休むことが可能になるということの他に、自分の人生においての重大な時間を逃さないようにするという意味があることから、時間管理、タイムマネジメントの観点から普段からコツコツと意識しておくことが重要になる、と考えています。
勤め先の空気によって有休が取りにくいというところはあるようですが、そもそも勤め先の最大の特徴は「自分がいなくても仕事が基本的に回せる」ところであり、「自分がいなくても仕事が基本的に回ってしまう」ところでもあります。
自分が有休を取ったところで仕事が回らなくなってしまうと言うのは、基本的に勘違いであることが多いです。
偶に自分の勤め先におけるポジションを確保するために、「自分がいないと回らない仕事を確保する」という方針をとっている人もいますが、私の考えでは、「自分がいないと回らない仕事でかつ納期がそこまで厳しくないタイプの仕事」と「自分がいなくても回ってしまう仕事」を1:9ぐらいの割合で取っておけば、スケジュール調整も容易であり、それなりに立ち回りやすいのではないかとも考えています。
そして、肝心の「自分がいないと回らない仕事でかつ納期がそこまで厳しくないタイプの仕事」とは自分にとって一体何なのか、どうすればこれを勤め先において確保することができるのか、ということを真剣に考えることがリスク管理の観点から極めて重要になってくると考えられます。
「自分がいないと回らない仕事でかつ納期がそこまで厳しくないタイプの仕事」というのが一体何なのか、ということをよくよく見ると、これはいわゆるタイムマネジメントの観点における第二領域の仕事であるということが分かってくると思います。
すなわち、納期が迫っていないので今すぐにやらなくても誰にも怒られないが、長期的に見るとやった方が良いとされており、かつ、とはいえ、わざわざやるのは面倒なので誰も積極的にやろうとも思わないことを仕事にするということです。
勤め先におけるそれは一体何なのか、と考えるとやはり、①経営上の方針の提言、や②勤め先の人間関係やコミュニケーションを始めとする職場環境の改善、あたりが候補として挙がってくると思います。
他にもあるかもしれませんが思いついていません。
①はそれなりの地位に就いていないとそもそも提言を出しにくかったり、目の前の仕事に忙殺されていると何もアイデアが思いつかなかったりしますが、それを乗り越えて意見を出せるだけでもこの人は他の人と違うなと思われやすく差別化できます。
②についても仕事に忙殺されているとイライラしたり、思わず同僚を無視したりしてしまう人も増えてくるのですが、これを乗り越えて、人の相談や悩みを聞いてあげられる人などになると、職場環境を改善させやすく、長期的にプラスになると思われます。
以上の内容を見れば分かると思われますが、有給に限らず自分の時間を確保するための方法を考える際に勤め先の労働時間の拘束から如何にリスク低く逃れ、労働時間のコントロール権を自分の方に保つのかということを考えざるを得ないのですが、そのためには、そもそも「自分がやるべき仕事を選ぶ」という強い意思を保つ必要があるわけです。
油断すれば、新人であるが故に誰にでもできる仕事から徐々に仕事が振られるのですから、しばらくして仕事に慣れてきたらそれを脱することが重要になるのですね。