ピンチ
という言葉に対して多くの人はネガティブな印象を抱きがちです。
「できる限り、ピンチな状況には追い込まれたくない」
とか
「できれば、ピンチを避けたい……!」
と考えるものです。
しかし、それでも時には陥ってしまうことがあるのがピンチというものでもあります。
そして、多くの人はピンチに陥ると、パニックになりがちです。
「どうしよう?」
と焦ったり、
「全然目途が立たない」
「詰んだ??」
などと考えるとどんどんネガティブな気持ちになりがちなのですね。
しかし、あらゆるピンチは逆転ホームランのための「演出」である、という考え方を取ってみると少しだけ気持ちが軽くなります。
例えば、あなたがテストで0点だったとしても、
その後に急速にテストの点数を伸ばすことができれば、
「かつてはテストで0点だった私が今や……!」
という形で後々の宣伝文句に活用しやすいです。
何よりその急激な成長速度に耳目を集めることは間違いないでしょう。
普段からテストで99点を取れている人がテストで100点を取れたところで基本的に意外性はありません。
むしろ、ピンチに陥ってしまったり、窮地に陥ってしまった人の逆転劇こそ人の目を惹くものなのです。
順風満帆に人生を送っている人の話は正直基本的に面白くない場合が多いです。
むしろ、あらゆる挫折を経験したり、弱者の立場から這い上がる物語の方が見ている人にとって関心を惹きますし、参考になる場合もあるのです。
また、
あらゆるピンチは逆転ホームランのための「演出」である
という感覚は自分自身が舞台の上で主人公を演じている俳優のような気分になれます。
実際に、優れたエンターテイナーはアクシデントや逆境が生じた場合であってもそこからアドリブを駆使して舞台をさらに盛り上げ観客を喜ばせる力に長けています。
あなたがどんなピンチに陥ったとしても、
「今の一見良くなさそうな状況であっても、これは後のストーリーのために必要な『演出』に過ぎない……!」
と考えることができればあなたなりの面白い物語、ストーリーを考えることが可能になるでしょう。
そして、実際に逆転ホームランを打つことができれば絶大なインパクトを与えて、他人に対して大きな影響力を与えることが可能になるでしょう。
あなたの存在そのものが誰かにとっての希望になる可能性すらあるのです。