自営業者やフリーランスの人にとっておなじみなのが、
試算表
になりますね。
試算表とは、決算確定作業に入る前に作成する集計表です。
仕訳帳から総勘定元帳へ正確に転記されているか検証するためにも役立ちます。
一般的には家計簿のように月末に作成してチェックする人が多いようですね。
とはいえ、人によっては
この試算表を毎日のように穴が開くほど見ている人もいたりします。
なぜそんなに見るのか?
と言われれば
試算表を穴が開くほど詳細に見ることによって、改善策や課題が浮かび上がることがあるからなのですね。
試算表は数値やデータを可視化し、ビジネスの健全性や問題点を明らかにする役割を果たします。
試算表を詳細に分析することで、以下のようなメリットがあります:
- パフォーマンスの把握: 試算表は収入、費用、利益などの数値を示すため、ビジネスのパフォーマンスを把握するのに役立ちます。穴が開くほど試算表を見ることで、売上の変動、費用の増加、利益率の低下などの問題点を特定し、改善策を考えることができます。
- 効率化の機会の発見: 試算表の詳細な分析によって、業務プロセスやコスト構造において改善の余地があることが明らかになる場合があります。例えば、無駄な費用や労力のかかる業務手順の特定、効率的な資源配分の見直しなどが挙げられます。これにより、業務の効率化やコスト削減のための施策を見つけることができます。
- リスクの特定と対策: 試算表はビジネスの安定性やリスク要因を示すため、穴が開くほど試算表を見ることで潜在的なリスクや脅威を特定することができます。たとえば、依存度の高い顧客や供給元、マーケット変動への適応力の不足などがリスク要因として浮かび上がることがあります。それに基づいて適切な対策を講じることが重要です。
専業主婦が家計簿を見ながらお金のやりくりを考えるのと同様に、試算表を詳細に見ることで経営者はビジネスの健全性や課題を把握し、改善策を考えることができます。定期的な試算表の分析は経営の持続性や成長にとって重要な要素です。
なぜこの数字になったのか?
どうしたらもっと改善できるのか?
と常に考えることになるため、改善策も思いつきやすいのです。
しかも、最近はほぼ自動的に試算表をタイムリーに示すツールも出てきています。
試算表、毎日穴が開くほど見ていますか?
定期的にチェックするだけで、何か大事なことに気づけるかもしれません。