生きていると本当に色々なことがあります。
「えっ????」
と思うこともあれば、
「どうしてこんなことが私の身に振ってくるの!?」
とか
「一体どうすればいいんだろうか?」
と
パニック状態になる人もいます。
そのようなときであっても、
まるで自分のことを他人事のように見ることができる人、すなわちメタ認知の能力が高い人は冷静に対処することが可能です。
このようなメタ認知が生まれつき高い人もいる一方で、
「メタ認知をした方がいいことはわかっているけれども、なかなかそんなことできない」
と感じる人もいます。
しかし、このメタ認知を作動させやすくなる「魔法の言葉」というものはある程度存在します。
例えば、
何か目の前で大変な騒動が起こってしまったとか、
いきなり変な人が目の前で発狂し始めた
といったことが起こったとしたら、
「あーなんか面白いことが起きたなあ」
と呟くと落ち着きやすくなります。
これを行うことによって、
目の前の事実を
「面白いこと」
と勝手に結論付けることになるため、
「目の前のこの事実は実は面白いことである」
という認知を持つことができますし、それに基づいた解釈を行うことが可能です。
「あーなんか面白いことが起きたなあ」
というセリフ自体が
THE 他人事
という雰囲気を持っているので、
まるで、ゲームの主人公を操作しているプレイヤーのような気分になります。
要は、ゲームの中の主人公は目の前のことに対応しなければいけなくて大変な状況ではあるものの、それに対応させられているプレイヤー側は他人事のような気分になれるため、ストレス具合が減っていくのですね。
そういう意味で、
「あーなんか面白いことが起きたなあ」
というのは魔法の言葉とも言えるでしょう。
これによって、強制的に認知の枠組みを自ら決定してしまい、メタ認知を行いやすくなるのです。
このような
魔法の言葉のストック
を大量に持っている人は、その数に応じて対応できる幅が広がっていきます。
「あーなんか面白いことが起きたなあ」
という魔法の言葉を始めとして、様々な魔法の言葉を普段から集めておくといざという時に冷静に対処しやすくなります。
初めは詠唱魔法のように実際に口に出してみると良いでしょう。
日記で意識的に魔法の言葉を書いてみるのも良いでしょう。
そのうち、まるで無詠唱魔法のように、特に意識しなくても特定の認知の枠組みで物事をとらえることが可能になってきます。