人生は山あり谷あり。
調子の良いときもあれば、
調子の悪いときもあります。
ともすれば、私たちにはバイアスというものがあり、
調子が良い=自分が凄かったから
と思いがちな一方で、
調子が悪い=自分の実力ではなく周りが良くなかったから
と思いがちな面があります。
特に、
調子が良いモードが最初期に続いてしまうと、強い全能感を感じるようになります。
これは特に若くして成功した人の方が多いですね。
「俺TUEEEEE」
みたいな態度や行動になりがちですし、
実際にそうなりがちなのはよくわかります。
しかし、それゆえに、急に低迷期に入ってしまうと、何が原因かわからずに取り乱しがちです。
こうなると、
「いつも通りやっているのに、なぜ結果が出ない……」
と焦りがちなのです。
逆に、
トントン拍子でうまくいかなかった人は、
調子が良いときも悪いときも現実に存在する
ということをしっかりと認識できていますし、
むしろ、
調子が悪い時をベースに物事を考えよう、
という思考パターンになります。
そのため、
トントン拍子に上手くいっている人を見ると私たちは羨ましくて仕方なくなってしまいますが、実際にはトントン拍子に上手くいかない方が長い目で見ると安全な場合もあるのです。
そういう意味で、
苦しい時期を経験しているからこそ好調期にも調子に乗らなくなる
と言えるでしょう。
調子が良い時期のみを経験している人はそれが基準になってしまうため、なかなか謙虚に、といった具合にはなりません。それしか知らないのですから。
むしろ、苦しい時期を経験し、乗り越えている人の方が調子に乗りすぎないことの大切さを認識していることでしょう。
今、低迷期にある人はそういう意味で貴重な経験を構築しているとも言えるでしょう。