以前にこのブログで予告したとおり、事業を買収しました。
買収するための契約は2021年6月中に実は締結済みで、粛々と手続きを進めていました。
正確には、今なお手続きがすべて完了したわけではないのですが、大筋のプロセスは終わったという状況になります。
早速ですが、今月の営業利益(一応、売上高じゃないです)は約9万円となりそうです。
この金額についてはおおよそ想定通りでした。
というのも、買収する際にここ半年ほどの実績を売主側に開示していただいており、少ない場合でも8万円ほどは営業利益を出し続けているということが既にわかっていたからです。
今回は一応「稼ぐ力」の向上のために、勉強の意味も兼ねてかなり小規模で買収することと決めていました。
事業そのものの運営についても私は初心者のところがありましたし、ましてや買収も初めてでした。
したがって、もともと私はチキンですし、リスクをかなり気にするところがあるので、あんまり冒険はしたくないし、失敗しても
「まあ、仕方が無いか、授業料だと考えよう」
と思えるような規模のものを探していました。
もともと、2021年4月、社会人3年目も迎えて金融資産が3000万円を超えてアッパーマス層と呼ばれるような水準に達してからは、今後はただ金融資産を溜め込んでいるだけでは意味が無いという気持ちが強くなってきていました。
そのため、徒に、いわゆる準富裕層と呼ばれる5000万円の金融資産を積み上げることを目指すのではなく、むしろ今後は自分の未来のためにも自己投資などにお金を使うべきと考えていました。
したがって、結果的に金融資産が3000万円を下回らないぐらいの支出であれば十分に許容できるという考えを持っていました。
この考え方は私の一人暮らしにあたっての基礎生活費が月10万円ほどしかない(それよりも少ないときもある)というこれまでの実績をもとに出しています。
すなわち、いわゆる4%ルールの下では、基礎生活費が月10万円であれば、年間支出の120万円の25倍である金融資産を3000万円ほど保持してセオリー通りに運用すれば経済的独立が一応理論上は達成されたといえるため、
3000万円を超過した分のお金は下手に金融資産にしたままにするのはむしろもったいないともいえ、ある程度リスクを取った支出をすることが可能になります。
もっとも、いきなり超過分全てを一つの事業の買収のために投下してしまった場合には、他に気に入った事業を買うという機会を損なうという危険性があったり、
私の能力がなさ過ぎてあえなく事業やその買収が失敗するという可能性も十分にあったため、かなり抑えめに予算100万円ほどとしていました。
その上、どうしても勤め先の仕事もあるため、あまり時間が取られないストック収入型の事業を買収することにも拘りました。
自分の労働時間が過度に要求されるような事業の買収を選んでしまって、上手くいかなかった場合には結構ダメージが大きいことが予想されたのでそれを防ぎたかったのです。
そして、勤め先の方の仕事が急に忙しくなってしまって買収した事業に時間をかけることができなくなってしまうことも今後想定されるため、
思ったよりも事業に専念できなくなってしまったとしても、システムが作動して勝手に売上げを上げ続けてくれるような事業を選択することが望ましかったのです。
その上、私の場合、「稼ぐ力」を向上させるという目標があるため、事業を買収した後はその事業価値を高める努力をすることに決めていました。
しかし、当然ですが、努力をちょっとしたからといって、それに伴った結果が出るとは限らないわけです。
今後も事業価値を高めるための努力を私は続ける予定ですが、それが報われるとは限りません。
このように、事業価値が買収時から全く上がらなかった場合というのを想定し、おおよその目安として、
何もしなくても年間利回り(年間の期待営業利益/買収金額)が100%ほどになるものを探していました。
今回買収した事業は少なくとも月8万円くらいは営業利益が上がることが期待できると、少なくとも私目線で考えたので、
年間の期待営業利益=8×12=96万円
買収金額=約100万円
と考えて、年間利回り96%ほどを期待しています。
このように、失敗したら結局どうなるのか、最悪を想定しながら事業買収計画を立てるという、極めてチキンな発想ですが、これが案外重要になるのではないかと私は考えています。
起業します!と聞くとどうしても
会社を辞めて背水の陣で頑張る!
とか、
キラキラスタートアップ!(☆。☆)
などを想像しがちですが、恵まれた立場の人ならばリスク許容度が極めて高いのでともかくとして、
私のように庶民の自覚がある人はもっとリスクに敏感になって、しょぼい起業、いわゆるスモールビジネスにまずは挑戦することをオススメします。
以上のように、勤め人で事業の買収にこれから挑戦したい方は、
①最悪全額失っても授業料として受け入れられる金額以内を買収金額とし、借入金などでレバレッジをかけ過ぎないこと
②勤め先の仕事との兼ね合いで時間がとれない可能性を考慮してストック収入型の事業を選ぶ
③これから自分が事業価値を高めることができる余地があると感じる事業を選ぶ
④既に売上げが立っていて集客路線がある程度確立しており、自分がたとえ何もしなくても年間利回りがある程度期待できる事業を選ぶ
あたりをまずは気をつけるとリスクを抑えられて良いと考えています。