先送り
という言葉には多くの人がネガティブな印象を抱きがちです。
というのも、
「やらないといけないことだったのについつい先送りにしてしまった!」
とか
「仕事のできる人は先送り癖がほとんどないものである」
といった話を耳にすることの方が多いからです。
先送りをついついしてしまう人というのは、夏休みの宿題を夏休み終了直前まで全く手を付けていない人のように
そのときやるべきことをやることができていない状態
によって苦しめられてしまうことが多いので、
「また、先送りしてしまった」
と感じるのです。
では、
先送りというのは常に良くないものなのか?
というと実はそのようなことはないのです。
むしろ、
意識的な先送りの技術や知恵を持っている人というのは、いざという時にその知恵や技術によって救われていることがあるのです。
例えば、
クレジットカードを使用したことがある人はわかるかもしれませんが、
実は、クレジットカードの中には、一度、一括払いで店頭でカードを通しても後からボーナス払いへとその分の返済方法を変更できるカードが存在していたりします。
もちろん、取り扱っているカードはほとんどないのですが、よくある悪名高いリボ払いへの変更ではなく、無利子のボーナス払いへの変更が可能な場合が実はあります。
こうして、返済期日を半年近くまで延ばすことが可能なのですね。
このようなことを知っていると、
「いざという時のことを考えて、今回はボーナス払いへ変えておこう」
といったことができるようになります。
そして、突発的に現金が必要になってしまった時にも慌ててしまうことを防ぐことが可能です。
多くの人は、
「借金はできるだけすぐに返すべきである」
という固定観念の下で考えがちで、返済を先送りすることにどこか抵抗を示すものですが、
特に無利子の場合は、返済を先送りにすることができれば、それだけ損をするどころかむしろ得をすることが可能です。
先送りをすることができればできるほど得になっていくのですね。
私の場合、この辺りを交渉する機会がよくあります。
有利子の場合は、期間や金利と相談をする必要がありますが、それでも、使いやすいものが存在します。
このような、
意識的な先送りの技術や知恵を持っている人
というのは、普段から前倒しの習慣を心がけていれば、
前倒し&先送りを使いこなせる人としてかなりテクニカルな動きが可能です。
ある時は、前倒しによって、一歩先へ進み、
ある時は、先送りによって、リスクを管理する、
というわけです。
上記のように、
意識的な先送りの技術や知恵を持っている人というのは、いざという時にその知恵や技術によって救われていることがあるのです。
そのため、
先送りという言葉を聞くとネガティブな印象を抱いてしまう人であっても、
「これは、後に回した方が実は得なのでは?」
と感じたことはトライしてみると良いでしょう。
前倒し&先送りを使いこなせるようになるとあなたの人生の幅はもっと広がることでしょう。