ポケットモンスターというゲームにおいて、特殊な技として、
「みらいよち」
や
「はめつのねがい」
といった技があります。
これらの技は、シリーズによって仕様が少しずつ変わっているようですが、概要、
技を使った2ターン後に相手にダメージを与えるわざ
であって、
特殊な使い方が求められます。
通常の攻撃技は技を使ったターンにそのまま相手にダメージを与えるため、
技を使ったターンに相手にダメージを与えられない「みらいよち」や「はめつのねがい」はややトリッキーな使い方が想定されていると言えるでしょう。
例えば、
毎ターン順当に攻撃していっても入ったダメージ以上に回復されてしまう
といった相手が出てくる場合、
すなわち、普通に攻撃しても倒しきれない、といった相手が出てきた場合、
「みらいよち」や「はめつのねがい」によって攻撃を敢えて2ターン後に送ることによって、未来のターンにおいて事実上2回分の攻撃を集中させ相手を一気に倒しきる
といった使い方が可能です。
これらの技を使いこなせている人はあまり多くはないようですが、
「今から2ターン後にみらいよちのダメージが相手に到達する」
という性質を利用した戦略も可能なのです。
とはいえ、「みらいよち」や「はめつのねがい」は当然ながら弱点があります。
それは、
技を使ったターンは(ほぼ)何も起きない
ということです。
これは、他の変化技と似たようなことが言えますね。すなわち、悠長に技を使うだけではその隙を突かれて相手に倒されてしまうということです。
したがって、
悠長に「みらいよち」や「はめつのねがい」を打つことができるだけの事前準備というのが不可欠なのです。
正直、これが面倒で「みらいよち」「はめつのねがい」を使っていないという人も結構いるのではないかと思われます。
現在を犠牲にしてでも、未来に希望を託すその様は、資産形成など他の分野においても似たようなことが言えます。
すなわち、
現在をちょっと我慢する(=すぐに成果が出ないのを受け入れる)ことによって時間差によって成果を上げるということです。
「みらいよち」「はめつのねがい」の願いは、2ターン後に成果を送る技ですが、
難題に立ち向かう場合の努力も数年後、例えば、2年後に実際に成果が現実化するということはよくあるのです。
例えば、2021年に投資を始めたとして、すぐに成果が出ずに、悶々と2022年を過ごしたとしても、2023年には2021年に投資した分に関して成果が上がってくる、といったこともあるものです。
このように、考えていくと、
2023年の時点でイメージとして「みらいよち」「はめつのねがい」を打つ、すなわち、希望・成果を未来に送り、2年後の2025年を狙い撃ちする、といった戦略を考えるのもなかなか面白いかもしれません。
通常、2024年が迫ってくると、
「2024年はこのようなことを一年かけて頑張りたい」
といったことを考える人が多いかもしれませんが、
大きな夢や目標というのは、実際のところ、数年がかりで達成されるものであることも多いのです。
2023年において「みらいよち」「はめつのねがい」を飛ばすイメージで、2024年を敢えてスキップして、2025年に向けて意識を高め、着々と準備を進めるのも面白いかもしれません。