一部の超富裕層は別にして、多くの人は手元にまとまった金融資産を持っていません。
それゆえに、
「○○円があったらいいのに」
とか
「お金持ちの家に生まれたかった」
などとボヤくことも多いかもしれません。
努力家の人の場合は単にこのような愚痴を言うだけではなく、現実的な努力をして、少しずつ資産形成を続けているかもしれません。
とはいえ、そのような努力をする人であっても、
「まとまった金額が手元にあっても何をしたかったのかわからない」
といった状態になってしまうこともよくあるようです。
「なんとなく、数億円あるだけでは不安」
などと漠然と感じている人もいるようですし、
「そんなに貯めてどうするの?」
という質問に上手く答えられない人もいるかもしれません。
そのような人に考えてみて欲しいのは、
現時点で、
「XX億円手元にあったとして、やらないことは具体的には何か」
ということです。
人によっては、
満員電車に乗りたくない
朝●時に起きなければいけない義務から解放されたい
他人と競争したくない
電話に出たくない
といった具体的な内容が思い浮かぶことでしょう。
お金がないと○○が買えないといったことは世の中には多いですが、それ以上に、お金があれば回避できることも多いです。
とはいえ、お金があれば回避できることの中には、
「今からでも、貧乏な状態からでもやろうと思えば実は回避できる」
ということも実は存在しています。
「お金がないと○○できない」
という固定観念があるとこのような視点をどうしても見逃しがちになります。
逆に、このような視点を持つことができるようになると、
「実は、無理してXX億円も手に入れる必要がない」
ということに気付くことも可能になり、「XX億円貯めなければならない!」といった精神的ストレスから解放されやすくなります。
時折、
「もし、XX億円あったら何をやらないのか?」
ということも思考実験として考えてみるのが良いでしょう。