私たちがいわゆる「良い気分」になれるのはどのような時でしょうか?
現時点で、他人から見て、客観的に見て、恵まれた状況にある人は、「良い気分」でいられるでしょうか。
例えば、今の時点で、億万長者の人がいたとしても、
その時点以降、右肩下がりの人生が確定していたら、内心穏やかではいられないでしょう。
むしろ、現時点で無一文の人であっても、
「明日は今日よりも良くなる」
とか
「来年は今年よりも良くなる」
と感じられるようになれれば、たったそれだけで、
「良い気分」
になれるものであって、その人が抱えるストレスも激減することでしょう。傍から見てても、そのような人の方が幸せそうに見えます。
一方、
「なんだか、人生が上手く進んでいない」
と感じる人というのは、
「もしかして、このまま年だけをとっていくことになるのでは?」
といった不安を抱えやすいです。
何も進まないまま時だけが過ぎていくというのは、確実に老化だけをしていくということを意味しているということでもあるため、現状維持は後退の始まりと言われることもあるように、右肩下がりの状態が継続しているとも言えるでしょう。
この状態では、内心穏やかではいられないでしょう。
私たちは自分を落ち着かせるための「心の栄養」を常に欲していますが、
最高レベルの「心の栄養」とは未来への希望でしょう。
「明日はもっといい日になっている」
「このままいけば右肩上がりだ」
といった感覚は、主観的に「良い気分」にさせてくれるため、無用なストレスを排除してくれます。
そして、これは例えば、資産形成にも言えることでしょう。
近年は、株高が続いているだけであるという事情を考慮しても、
ずっと昔から、投資を意識し、金融資産を始めとした資産形成を続けてきた人というのは、
「このままいけば、さらに、全体的に見れば、右肩上がりの傾向が続くだろう」
ということがあるときから実感できるようになります。
それは、市況などにもよりますが、
金融資産1000万円へ到達したタイミングかもしれませんし、
金融資産5000万円へ到達したタイミングかもしれませんし、
金融資産1億円へ到達したタイミングかもしれません。
いつそれが訪れるのかは個人差があることでしょう。
しかし、どこかのタイミングで、「右肩上がり」の感覚を覚えると、
そこから、
「未来への希望」
が生まれ、心の栄養を得ることが可能になります。
ある程度、資産形成が進んだ人というのは、無一文の頃に比べると、むしろ、浪費癖がどんどん無くなっていく傾向にありますが、
これは、「未来への希望」を得たことによる、心の栄養が作用し、無用なストレスを激減させたことによるものでもあるでしょう。
どのような時に、「未来への希望」への希望を感じるのかは人それぞれの部分があるかもしれません。
しかし、資産形成による一定の成果は未来への希望を得ることができる可能性を秘めるものです。
これは資産形成に向けてあなたが頑張る一つの動機になり得るでしょう。