何か悪い結果が生じるときというのは多くの場合その予兆が事前に生じるものです。
もちろん、
「突然交通事故に遭ってしまうこともあるのでは?」
とか
「突然通り魔に襲われてしまうこともあるのでは?」
とか
「突然”無敵の人”とエンカウントしてしまうこともあるのでは?」
などと考えていくと予想しようがない、と感じることもあるかもしれません。
しかし、上記の具体例の場合であっても、
そもそも、交通事故が起こりやすい場所に行く頻度を減らす
とか
朝など通り魔が生じやすい時間帯の外出を避ける
とか
”無敵の人”が使いやすいルートの移動手段をなるべく用いない
といった手段によってある程度遭遇確率を減らすことは可能でしょう。
すべて対策をしつくすのは非常に困難ですが、ある程度事前に対策を行うことはできます。
追い詰められる予兆というのはこのような対策ができなくなってしまうほどの状況に置かれてしまうということでもあります。
例えば、
「最近疲れることが多いな……」
とか
「集中力が足りてないかもしれないな」
とか
「暴走するレベルで食欲が止まらない」
とか
「イライラすることが多い」
とか
「誰かと衝突してしまう」
とか
「最近、まともに眠れなくなった……」
とか
「今日も寝坊しちゃった」
といった主観的に脳内の変化に気づくことが可能な物もあれば、
例えば、物理的に他人から見て変化が生じていることもあります。
傘の扱い方ひとつをとっても、管理に頭が行き届いていない場合は、その兆候が生じやすいのです。
片づけが大事なのは、物に対する扱い方によって、そのような物に対する管理が行き届いているか否かの指標にもなっているからなのですね。
人生が上手くいっていない人の多くは、自分の部屋が汚くなったり、職場の机の家が雑然としがちなのは、そのような物に対する管理が行き届いていないという状態を放置し続けているからなのです。
このような些細な
追い詰められる予兆
に気付いてなんとかできる人は良いのですが、
多くの人は気づいたとしても、
「まあいいか」
「また今度」
「取り敢えず来週かな」
と考えてしまい、放置してしまいます。
そして、負のスパイラルに突入し、実際に追い詰められてしまうのです。
実際のところ、
追い詰められる予兆をあなたがスルーしてしまうことから悲劇は始まります。
できる限り、スルーをしないように、問題を事前に解決できるように努めることが重要です。