時折、高い時給や高い時間単価を得られる仕事が存在します。
例えば、
「1時間で12万円(税抜き)の料金を頂戴します」
といった記載や、
「私との食事は1時間で100万円(税抜き)です」
といった記載を見ることもあるでしょう。
このような仕事を自分でしたことがない、あるいは、自分で発注したことがない人は、
「え?高くない?」
と思ってしまいがちです。
しかし、実際に、本人のこれまでの人生経験の積み重ねなどを見ると、
別に高くない(むしろ、安い)
という場合もあったりするのです。
1時間どころか、たった数分で瞬間的に高いパフォーマンスを出すことによって大きく稼いでいる人というのは意外とたくさんいます。
具体例をみてみましょう。
- スポーツにおける瞬間的なパフォーマンス:
- 例1: テニス選手のサーブ
- プロのテニス選手が試合中に素晴らしいサーブを打つためには、長期間にわたる練習やコーチングが必要です。これには正確なテクニックの習得や体力の向上が含まれます。普段からの練習がなければ、試合の緊張感の中で確実にサーブを打つことは難しいでしょう。
- 例2: サッカーのゴールキーパー
- ゴールキーパーは試合中に瞬時に反応し、シュートをブロックする必要があります。しかし、この反応力は長い期間にわたるトレーニングや試合経験に支えられています。普段からの練習によって、シュートの軌道を読む能力や反応速度が向上します。
- 例1: テニス選手のサーブ
- ビジネスプレゼンテーションにおける瞬間的なパフォーマンス:
- 例3: ビジネスプレゼンテーション
- ビジネスプレゼンテーションでは、情報を明確かつ説得力のある方法で伝える必要があります。しかし、成功するためには普段からの準備とトレーニングが不可欠です。プレゼンテーションの瞬間において、適切な言葉の選択や自信の表現が求められますが、これらは日常の練習やプレゼンテーションの経験によって磨かれます。
- 例3: ビジネスプレゼンテーション
- 音楽演奏における瞬間的なパフォーマンス:
- 例4: バイオリン奏者の演奏
- バイオリン奏者はコンサートで美しい音楽を奏でるために、多くの時間を楽器の練習に費やします。その練習によって、特定の楽曲や難しい楽譜に対する感覚や技術が向上し、ステージ上での瞬間的なパフォーマンスが可能となります。
- 例4: バイオリン奏者の演奏
以上の例からわかるように、瞬間的なパフォーマンスが成功するためには、普段からの努力や経験が重要な役割を果たします。
積み重ねたスキルや知識が、高圧な状況や競争の中で優れたパフォーマンスを引き出すのに不可欠です。
他には、例えば、有名な例としては、ピカソの例があります↓
ピカソに絵を書くことを求めた人は、
「えっ?一瞬で書いているだけなのに料金高すぎない?」
と感じるかもしれませんが、
その一瞬のパフォーマンスを可能にしているのは、実のところ、ピカソの40年分の研鑽があるからなのですね。
むしろ、ピカソからすると
安すぎる
という感覚かもしれないのです。
高時給の仕事とか高い時間単価の仕事はパッと見ると非常に魅力的です。
しかし、実際にその高い時間単価をもたらすためには非常に長い時間の「仕込み」「下積み」があってこそなのです。
例えば、3分クッキングという番組がありますが、
これも、料理をしたことがある人はわかると思いますが、この時間でやるのは相当なお膳立てが必要なのです。
何なら、
「これが11時間冷蔵庫に入れておいた材料です」
という形で材料を用意してくれますからね。
番組で見せてくれる時間が3分だからといって、
「3分でできるのか、なんだ、簡単じゃん」
などと安易に思ってはいけないということです。
生きていくにあたっては、高い時給や高い時間単価を得られる仕事というのは非常に重要になります。
それは時に、年収や売上よりも重要な概念になります。
とはいえ、高時給・高い時間単価をもたらす瞬間的なパフォーマンスを出せるのは普段からの積み重ねがあるからという現実を忘れてはいけないということも重要なのです。