調子のよいときはどんな人でも性格が良いとされるような振る舞いをすることは簡単です。
むしろ、調子が悪いときに当たってしまった時にどのような対応ができるか、という点が重要です。
特に、
トラブル
とか
アクシデント
に直面した時にどのような反応をするのかによってその人の思考の傾向がある程度掴めたりします。
私自身、
トラブル
や
アクシデント
に直面することは度々ありますが、
私以外の他人と一緒にいるときにこのような事態に直面すると、他の人の反応が時に興味深く感じることがあります。
例えば、アクシデントに直面した時、
「どういうことだ!!!!なんとかしろ!!!!!!」
といきなり変なスイッチが入ってしまったかのように激高する人もいれば、
「なーんで、私ばっかりこんな目に……」
と自分の不幸を嘆く人もいたりします。
このように自分以外の他人の反応を見ると、
「この人は私とは反応の仕方が違うな……」
と感じます。
では、私の場合はどのようなことを考えるのかというと、
「次はどのように行動しようか」
とか
「事前に防ぐためには○○するのが良いのかもしれない」
とか
「この人と関わるのは今後は厳しいかもな……」
といったことを考えることが多いです。
すなわち、
今を見ているというよりは、未来の考え方や行動について考えていることが多いです。
これはもともとの私の発想が、
トラブルが起こってしまったことは一旦仕方がない
とか
アクシデントが起こってしまったことは一旦仕方がない
といった形で
現状をそのまま受け入れている
ということなのだと思います。
比較的、
「トラブルがあっても冷静ですね」
と言われることが多い私ですが、
その理由としては、上記のように、
「起こってしまったことは一旦仕方がない」
と考える一方で、
「再発防止のためにどうすればよいのだろうか?」
とか
「次に何かあっても傷が浅く済むようにするためにはどうするべきなのか?」
という今後の未来のことについて思いをはせているためなのですね。
特に、
「有事の事態は起こってしまうものである」
という前提があるという点が重要だと感じます。
私たちはいつか災害が来るということは頭ではわかっていたとしても、なかなかその実感を持つことはできません。
「きっと明日は今日と同じように平和だろう」
と思ってしまうのですね。
しかし、そもそも、災害や有事というのは小さなものから大きなものまで実はいつ起こってもおかしくはないものなのです。
これは忘れがちですが重要なことです。
そして、起こってしまった事態に対して
逆切れ
とか
自分の不幸を悲観する
といった行動をしたところでその状況は好転しません。
「次に同じようなことが起こってしまったらどうするのか」
とか
「次に同じようなことが起きないようにするためにはどうすればいいのか」
ということを考えた方が有意義な場合があるのです。
有事への対策はこのように考えて普段から対策を進めておくことがおススメです。
トラブルに直面した時やアクシデントに直面した時、その人の普段からの思考の癖は如実に現れます。
できる限り、有意義なことを考えられるようになるのが望ましいですね。