人によって、時間の感覚は全く違う。
そう実感することはよくあります。
例えば、私自身、時折、学生の方から、
「一ヶ月後の予定」
について質問・問い合わせいただくことがあるのですが、
大抵の場合、
「既に予定が埋まっています」
とお伝えすることが多いです。
学生の方からの目線ですと、
「一週間後は難しくても、一ヶ月後ならばまだ予定が空いているのではないか」
と予想しているからこそ、
そのような問い合わせをしているのでしょう。
しかし、学生の方が自分自身がそうだからといっても、相手も同じ状況であるとは限りません。
例えば、私の場合、他の法人の役員もやっている関係で、
年度の切り替えのタイミングで、他の役員の方と相談の上で、一年先までの役会や総会のスケジュールは先に予定として押さえてしまいます。
それがいくつも重なるとそれだけである程度の年間の予定が固まってしまいます。
突発的に来る仕事も、一ヶ月よりも先のスケジュールを押さえることが多いため、
必然的に一ヶ月以内の予定はあまり空いていないことが増えてきます。
これと比較すると、学生の側は、比較的スケジュールに余裕がある場合が多いのかもしれません。
重要なのは、
「自分と相手の時間感覚やスケジュール感覚は全く異なる可能性がある」
ということを念頭に置くことです。
このような
「可能性」
を頭の隅に入れておくだけでもコミュニケーションがスムーズに進みやすいでしょう。
もっと広い意味では、
自分と相手の状況は全く違う可能性がある
ということを想像することが重要になるのでしょう。
人間はついつい、
自分は○○だから相手も○○に違いない
などと考えがちですが、
そうとは限らないのです。
それを頭の片隅に入れておくことがコミュニケーションにおいては重要なのですね。