「忙しい」
とか
「健康ではない」「病気になってしまった」
と他人が言っているのを聞くと、
「大変そう」
とか
「かわいそう」
といった気持ちになることが多いのではないでしょうか?
実際に、
「忙しい」
と感じるときというのは、
「とにかく時間がない」
という意味で、少なくとも時間持ちではないという印象を受けますし、
「健康ではない」
というのも、幸福感に直結する健康に支障があるという意味であまり良い状態であるという印象を受けません。
そのため、
「できる限り、忙しくないように工夫する」
とか
「できる限り、病気にならないように気を付ける、工夫する」
といった取り組みを行うことが重要になってきます。
しかし、その一方で、
「忙しい」
とか
「健康ではない」
という状況そのものにむしろ助けられている、という人も存在します。
具体的には、
「抜け出せないコミュニティーにおいて非常に悪条件の負担の要請を受けているとき」
などがこれに当たりますね。
例えば、ずっと仕事で忙しいと言っている人にボランティア活動をお願いするのは憚られますし、
健康ではなくて病院に通院しているという人に対して、兵役や力仕事を任せるのも憚られることもあるでしょう。
「忙しい」
とか
「健康ではない」
と聞くと、一瞬、その人が不幸にも見えますが、
このような状況にあることから、さらなる不幸を回避している可能性もあるのですね。
人生は「順調ではない」と感じることの方が多いですが、
順調そうに見えている人が、本当に良い状況にあるとは限りません。
むしろ、
「忙しい」
とか
「健康ではない」
ではない、という一見不運に見舞われている人が、その状況を幸運に変えている場合もあるのです。