インターネットが発達してからというもの、
「他人に対する悪評」
というのは非常に流されやすくなったと感じます。
ただでさえ、良い噂よりも悪い噂の方が流れやすいものですから、
インターネット上で悪い噂はどんどん広がります。
最近は、誹謗中傷に対する対策もどんどんされる傾向にあるようですね。
ところで、こういった
「知らない人に対する悪い噂」
に対する反応の仕方というのは人それぞれです。
潔癖症な人は、
「少しでも、嫌な噂、悪い噂がある人には関わりたくない」
として、なるべく距離を取ることでしょう。
いわゆる、火のない所に煙は立たぬという発想ですね。
このような発想で人付き合いをすると、人付き合いのリスクを下げることは可能でしょう。
しかし、その一方で、
「本人はそれほど悪いことをしていないのにもかかわらず、目立ちすぎてしまうがゆえに悪評を流されてしまう人」
「実際に行った行為を誇張されてしまっている人」
というのも世の中には存在します。
それは純粋に「気に入らないから」という理由で悪い噂を立てられてしまうこともあるかもしれませんし、
既に悪い噂を流されている立場の弱そうな人にさらに追い打ちをかけたいという愉快犯のようなタイプの人も世の中にはいるようです。
このような事情もあるため、
「特に悪いことをしているわけではないのに、根も葉もないことをずっと言われてしまっている人」
も存在しているのです。
初対面ではさすがにわからない場合もあるかもしれませんが、
人の本質を見極める目のある人ならば、
「このようなタイプの人があんな噂を立てられるのはどういった事情があるのだろうか」
と冷静に考えることが可能でしょう。
その結果、
「悪い噂通りの人だった」
という場合もあれば、
「事前のイメージとちょっと違っていた」
という場合も存在しているのです。
多くの人は、
「少しでも、嫌な噂、悪い噂がある人には関わりたくない」
と考えることが多く、それゆえに人間関係におけるリスクを回避しているのですが、
他人と同じ行動をしていると他人と同じ結果しか得られません。
余裕のある人は、
「その悪い噂がどの程度真実味があるのか」
ということを考えてみるのも良いでしょう。
要は、人間関係におけるリスクをちょっとだけ取ってみるということです。
人間関係におけるリスクを取ることができない人というのは、他人の悪い噂に振り回される人生を送ることになります。
そうすると、人間関係における広がりを得ることが難しくなっていきます。
他人の悪い噂に振り回されずに、しっかりと、自分の目で確かめようとする人は、その分のリスクやコストを負うことになりますが、しかし、大多数の人には気づけなかったことに気付くことができるようになる可能性があります。
無難に行くか、少し踏み出してみるのか、どちらの方針を取るかはその人次第でしょう。