人は何によって成長するのでしょうか?
経験を積んだら?
知識を積み重ねたら?
確かに、貪欲に情報を集めたり、がむしゃらに頑張ってみて得られるものもあるかもしれません。
しかし、ちょっとしたことで大きく成長する方法としては、
「今までとは異なる視点で物を見る」
というのが重要でしょう。
例えば、勤め人が
「これだけ頑張って働いたのに月の手取りが14万円しかない……」
と感じた時、雇用主は、
「この人には月14万円のコストを支払うだけで十分だ」
と考えているとは限りません。
実際には、正社員として雇う場合、
税金、社会保険料、諸々のコスト
などもあるために、
「この人には、月20万円くらいのコストがかかっているんだけどな……」
と感じていることもままあります。
特に、経営者と、勤め人との間のギャップというのはいつの間にか天引きされている税金、社会保険料の存在などを始めとする色々な仕組みによってかなり大きくなっていると感じます。
かつて勤め人であった人であっても、
「経営者になって初めて人を雇うことの大変さが分かった」
と感じる人も多いのです。
これは、恋愛などの場面でも似たようなことが起こります。
友達などが極端に少ない人が
「あの人にメールを一生懸命送ったのに全然返ってこない」
と人気者に対してメールを出した際に、返信があまりにも遅いことにヤキモキしてしまう一方で、
人気のある人は勝手にどんどんメールなどの連絡をされるため、一つ一つの連絡に対する位置づけは相対的に低くなりやすいです。
人気者とそうではない人との間にはこのように大きなギャップが存在していることがあるのです。
これらの例のように、
「相手の立場や状況が想像できない」
といった場面はいたるところにあります。
逆にいえば、
それぞれの立場や状況に対する知識や視点を手に入れることができるだけで、
「なるほど、相手からはそういう風に見えているのか」
ということがわかるようになり、相手に対してもスムーズに対応することが可能になる場合もあります。
そういう意味で、
今までと異なる視点で物を見るだけで成長できる
わけです。
これができるようになると、がむしゃらに頑張っている時よりも、成果が出やすくなります。