整理整頓
や
片付け
の重要性が語られてからずいぶん時間がたった、と感じます。
未だに
「色々な理由があって、あまり上手く片付けとか断捨離とか進まない……」
と感じている人もいる一方で、
「大分進んできた」
とか
「もう片付け習慣を続けてから何年もの時間が経った。その効用に満足している」
と感じている人もいることでしょう。
後者の人の多くは、
「片づけ習慣を続けたことによって、○○という点が変わった、人生が進んだ」
と感じていることでしょう。
何故ならば、そう感じることができなければ、片付け習慣という面倒なことは続けることが非常に難しいからです。
そして、このような人の中には、
「物質的な物の中で、本当に昔から持っているものはかなり少ない」
ということを感じることが多くなってきたと思います。
例えば、家具や家電などは5年~10年と持つ物はそこまで多くないですし、10年以内により性能の高い最新版が出ていることも多くあるため買い替えなども行われるからです。
5年ならばともかく、特に、動産で10年以上前に購入したり、取得したりした「物」が未だに部屋の中などに存在しているということはかなり稀ではないでしょうか?
もし、あるとしたら、それはあなたにとってよっぽど大事な物と言えるでしょう。
それは、
誰かの形見
かもしれませんし、
すでに絶版になってしまった本
かもしれませんし、
世界に一つだけしか存在しない物
かもしれません。
その内実はわかりませんが、
片付け習慣を持つ人であるにもかかわらず、10年以上の保有を行っており、未だに捨てられたり処分されたりする可能性が見いだせない物
というのは、その人の人生にとって非常に大事、捨てがたい物であるということが実感できる物です。
片付けという行為は非常に面倒なので、
「すぐに、ゴミとかが増えてしまうのにもかかわらず、敢えて、片付け習慣を身に着ける意味が分からないよ」
と感じる人もいるかもしれませんが、
長年、片付け習慣を続けていると、
「こんなに自分の人生が変化に満ちているのにもかかわらず、これだけは変わらない」
と感じる物を見出すことが可能になるのです。
そして、それこそが、あなた自身にとってのアイデンティティであったことに「深い納得感」を持って気付く・実感することができるでしょう。
片付け習慣というのは、あなたにとって本当に大事な物を見出す、発見するための手段でもあるのです。