近年は、金融資産による資産形成が流行っていますが、
「そもそも、何のためにお金が必要なのか?」
「自分はどうしてお金を欲しているのか?」
という問いは時折考えてみる必要があるでしょう。
「安心を得るためにお金が必要」
と考える人もいるでしょうし、
「どうしても、欲しい物を手に入れるためにお金が必要」
と考える人もいるでしょう。
その一方で、直視しなければいけないのは、現実的な話、
「能力がない人ほどお金が必要になる」
「モテない人ほどお金が必要になる」
という側面です。
例えば、個人事業主の人で、
「複式簿記って何?仕訳?さっぱりわからない」
という人は、個人事業を行うにあたって必須となる経理をそもそも自分で行うことができません。
そのため、個人事業をやる際にも、経理をわかっていて、かつ、その作業をやってくれる人に頼るほかありません。
通常、このような作業はタダではやってもらえないため、お金が必要です。
一方で、
「複式簿記の概念も当然わかるし、仕訳のルールもなんとなくわかっている」
という人は、経理の作業を自分でやることができるでしょう。
もっと重要な作業のために時間が必要な場合は、経理をやってくれる人に頼ることになるでしょうが、しかし、時間さえ確保できれば、お金を支出することなく、自分で経理作業を行うことができます。
お金を支払って自分の経理の作業時間を買っても良いですし、買わなくても良い、そんな支出に関する選択の自由を手に入れることができます。
もっと、身近な例で言えば、散髪なども、ある程度自分でできる人ならば、毎月の散髪代をわざわざかける必要性がありません。
より、クオリティの高い散髪をプロに頼みたい人は、美容院に行くためのお金を支払うことになるでしょうが、これは必須ではなく、わざわざそんなことをしなくても済むのです。
同じような理由で、容姿端麗な人もお金が必要にならない場合が多いです。
例えば、やたらと高い化粧品や衣類を購入している人がいますが、「思ったよりも効果が出ない」と感じている人は多いことでしょう。
それよりも、
睡眠時間をしっかりととっているか
もともと、痩せているか
ジャンクフードを食べずにまともに栄養価のある物を食べているか
適度に運動しているか
といった、言われてみれば、「それ、当たり前じゃん」と言われるようなことをやれているかの方が重要です。
このようなことができている人や、もともと遺伝子上の理由で容姿に恵まれている人は、わざわざ高い化粧品を買う必要すらないのです。
もちろん、エステなども行く必要性すらありません。
偏差値70以上の美容を求めるのであれば、そのような高価な美容代を支払った方が良いかもしれませんが、美容にも流行り廃りもあるため、普通に生きていくためにそこまで頑張る必要がそもそもありません。
また、最近は技術的に身長を伸ばす手術などもできるようになっていますが、もともと身長が高い人はこのような手術を行う必要がないのです。
ある意味、残酷な話でもありますが、このように、
才色兼備な人は、そもそも大してお金が必要にならない場合が多い
という現実があります。
そして、その結果支出が少なくなりやすいことから、資産形成にあたっても超有利です。
どんどんお金は溜まりますし、もともとの支出が少ないがゆえに、当然FIREなども早期にしやすいです。
このような話を聞くと、「げんなり」してしまう人もいるかもしれません。
しかし、逆に言えば、
「能力を少しでも高めればその分支出を少なくすることができる」
「容姿を少しでも良くできれば、その分支出を少なくすることができる」
ということでもあります。
特に前者は多くの人にとって改善の余地があることでしょう。