仕事を始めとして、物事に関して恐ろしいのは、
「気づいたら締め切りを過ぎてしまった場合」
でしょう。
例えば、年に1回しか受験できない試験の場合、一度、願書の提出を怠って締め切りを過ぎてしまった場合、その瞬間、一年を棒に振ることが確定してしまいます。
時折、大学受験の願書の出し忘れによって泣きを見る高校生などがニュースになったりしますが、これが
「気づいたら締め切りを過ぎてしまった」
という事態の恐ろしさです。
人によっては、
「そもそも、大学受験の願書の提出日を把握していなかった」
という人もいるのですが、
把握していないと、
「まだ出さなくても大丈夫なんじゃないか?」
などと勝手に思うか、
「取り敢えず早くやらなきゃ」
と無駄にせかせかと行動してしまったり、
といった具合に極端な行動に出やすいので、
「最悪いつまでにやっておけばいいのか」
ということを把握しておくだけでも、
その他の予定と併せて組み立てやすくなります。
これは例えば、
「○○日までにやってよ」
と他人に頼まれた場合も同様に考えることができます。
例えば、仕事においては、他人に勝手に締切を決められることもありますが、
どうしても、その締め切りを守れない、といった事態が起こったとしても、
「最悪、○○日+2日先でもなんとかなる」
ということを自分の中で根拠を持って把握している場合、
その後のリカバリーも取りやすいです。
これは資金繰りも同様でしょう。
「○○日が締め切りです!」
と定められたとしても、
なんやかんやで、
「……まあ、1日ぐらいならば待ってやらんこともない」
といった展開になることも十分あり得るのです。
もちろん、原則論としては、締め切りは守るべきですし、そのために努力をすることが望ましいのですが、
常に、このような締切を守り切れるとは限りません。
このようなリスクに対する対応策として、
「最悪いつまでにやればいいのか」
について、早めに根拠を持って把握しておくことが重要でしょう。
小さなことではありますが、
このような小さな把握があるだけでも、
「今、この瞬間本当に一番優先しなければいけないことは何か?」
ということにつき、より適切な判断をしやすくなります。
そのため、何か締切がある物事が出てきた場合は、
「最悪いつまでにこれはやればいいのか?」
ということを問いとして意識しておくことがまずは重要なのです。