たった一人で頑張るよりも、人数が多ければ多いほど、より大きなことを成すことができます。
しかし、それと同時に、なあなあにやっているとよく起こるのが、
「これって誰がやるの?」
と疑問に思いつつも、誰も突っ込まないままに放置され続けるという地獄のような状態なのですね。
「そんなの予め明記すればよいじゃないか」
という正論を傍から言うのは簡単ですが、
「初めてやるプロジェクト」
とかになると、担当の分担に抜け漏れが生じることもままあるため、なかなか悩ましいです。
2回目以降は、むしろ、
マニュアル化
を行うことができるため、明確に役割を分けてそれぞれの人の間で落ち着いて対応することも可能なのですが、
初めての際には、
「実は必要な工程があったのに誰も認識していなかった」
ということもあるため、
これが後々になって大問題になることもあって、油断できないと感じます。
こういう問題が起こりそうになるたびに、
「責任者」
の存在は偉大だと感じます。
何故ならば、責任者はそのプロジェクトの全責任を負うため、
「俺は知らなかった」
という言い訳は許されず、
どうしても、当事者意識を持ってプロジェクトの進捗を確認せざるを得ないのですね。
しかし、プロジェクトによっては、
「責任者」がそもそもいるのかいないのかもわからない
という状態になっている例が見受けられ、
この状態が放置されていると、一気に事故率が上がります。
「当事者意識を持て」
と一人一人の人間に対して言うことは簡単ですが、
実際には、
したっぱの人間が当事者意識を持つことは非常に難しいです。
形式的でも良いので、
「責任者:●●」
を決めておくだけでも、一気に事故率は下がると感じます。
それほど、
「俺が責任を取らないといけない」
という状態は当事者意識を高めます。
実際に、リーダーの職を担っている人は、
「チームのみんなが自分の意識の高さについてきてくれない」
と悩みがちですが、
リーダー以上の意識の高さを発揮してくれるのを期待するのは、実際には、極めて難しいという現実は知っておいて損はないでしょう。
取り敢えず、
「責任者:●●」
を任命されるということは極めて重要なことなのです。