部屋を見渡せば、多くの人にとって当たり前のように存在する家具家電。
いわゆるミニマリストの人の中には家具がほとんどない、存在しない、という人もいるようですが、
そのような人以外の場合は、多くの場合部屋に家具や家電が存在します。
家具や家電というのは生活を豊かにする使用価値を実現するための装置ですが、多くの人にとっては、
「そこに存在することが当たり前」
と感じさせるものです。
しかし、よくよく考えると、
「ものすごく頻繁に使用する家具家電」
もあれば、
「たまにしか使用することのない家具家電」
も存在します。
例えば、毎日忙しく外出している人がたまに冷蔵庫を開けてみると、
「そういえば、ずっと前に買っていた食品が賞味期限切れになっていた」
ということもあるようです。こういうことがあると困りますよね。
冷蔵庫は、別の時間帯に購入した物を中で保存し、別の時間帯に外出することなく部屋の中で保存していた食品を食べる機会を得ることができる商品です。
その使用価値は、
「即時に食べない物であって常温保存が不可である商品を異時点において外出することなくその部屋の中で食べることができる」
というものでしょう。
これは、リモートワークなどでずっと部屋にいる人やそのような家族が多数いる人にとっては、
「食事のために外出しなければならない頻度が下がる」
という意味で便利ですが、
逆に、外出するのが普通で、家の中にいることがほとんどない人にとっては、使用頻度が大きく下がるでしょう。
特に、使用頻度が低い場合、冷蔵庫を保有することによってコストが発生します。
具体的には、
冷蔵庫の状態を維持するための電気代
や
冷蔵庫を置くためのスペースを確保するための家賃や家の購入代金
などが実はかかっています。
電気代は、一人暮らしの場合でも1000円近く月額でも支払う必要があります。
そして、冷蔵庫のためのスペースを確保するのも意外と大変なのです。場所代は馬鹿になりません。
このように考えていくと、
「自分の場合は実は冷蔵庫が必要はないのでは」
と感じる人もいることでしょう。
その一方で、毎日洗濯機を回さなければならない人などは、
洗濯機は毎日稼働するものであって、
一軍の家具家電
と言えるでしょう。
エアコンなども毎日使用している人にとっては、
一軍の家具家電
と言えるでしょう。
このように、
「何となく便利な気がしているから置いている」
という家具家電ですが、
よくよく使用頻度を見ていくと、
一軍の家具家電
と呼べるレベルに使用頻度が高く、生活の質の向上に寄与しているものもある一方で、
二軍の家具家電
と呼べるように、取り敢えずそこに存在はしているけれども、実はほとんど稼働しておらず、主に保険の趣旨で置いているに過ぎない物
があることに気付くことでしょう。
そして、そもそも、保険という物は、必要な時もありますが、その人や世の中の状況の変化によっては段々と無用の長物と化していくものです。
もしかしたら、
「今までは二軍の家具家電だったけれども、戦力外通告が必要なのかな」
と感じる家具家電も出てくることでしょう。
または、
「今までは、一軍の家具家電だったけれども、状況が変わったから二軍の家具家電になったのかも?」
と感じる家具家電も出てくることでしょう。
時折、家具家電を見直してみると、このようなことに気付くことができ、周辺環境の見直しにつながるでしょう。