漠然とした願望と受け身な行動
「いい人いないかな」
「いい仕事ないかな」
と考えたことは一度ならず何度でもあるでしょう。
しかし、このように、漠然と考えるだけでは、なかなか理想の相手や仕事に出会うことはできません。
これは、まるで大海原を漂う船が、具体的な目的地も航路も定めずにただ風任せに航海しているようなものです。
目的地が定まらないと、どこに向かって進めば良いのかわからず、結局は漂流し続けることになります。
恋愛においても、仕事においても、漠然とした願望しか持っていなければ、受け身な行動しかできなくなってしまいます。
「誰か良い人が現れてくれないかな」
「どこかで自分にぴったりの仕事が見つかるといいな」
と、白馬の王子様の到来をただ願うばかりで、自ら能動的な行動を起こすことが難しくなるのです。
具体的なターゲット選定がもたらす変化
一方、具体的なターゲットを選定することで、状況は大きく変わります。
例えば、恋愛において、
「優しい人で、価値観が合う人」
という漠然とした願望から、
「動物好きで、映画鑑賞が趣味の、IT企業で働く30代の男性」
というように、より具体的なターゲットを設定してみましょう。
このように、ターゲットを具体的にすることで、以下のようなメリットが得られます。
- 能動的な行動: 誰を探しているのかが明確になるため、積極的に相手を探す行動に移せます。検索条件を挙げやすいのです。
- 効率的な情報収集: 具体的なターゲットに合わせた情報収集が可能になります。「動物好きな人は○○についても詳しいはずだ。このようなお店にも行くはずだ」といった具合に。
- 効果的なアプローチ: ターゲットのニーズや価値観を理解し、それに合わせたアプローチができます。
具体的なターゲット選定のメリット
- 目標達成への近道: 目標を達成するための具体的な行動計画を立てることができます。ターゲットを選定することによって自分が需要に応えてない部分は「弱点」として補強する必要があることが判明することもあるでしょう。
- 無駄な時間の削減: 漠然とした願望のまま、様々な選択肢の中から選ぶ必要がなくなるため、時間と労力を節約できます。具体的なターゲットを選定するための情報収集を行うことには一見手間がかかりますが、単に待つだけのストレスを感じ続ける時間に比べればはるかに有意義でしょう。
- 自信の獲得: 目標に向かって行動することで、自信や達成感を味わうことができます。
具体的なターゲット選定の具体例
- 転職活動:
- 漠然とした願望:「やりがいのある仕事がしたい」
- 具体的なターゲット:「IT業界のスタートアップ企業で、データ分析の仕事に携わりたい」
- 恋愛:
- 漠然とした願望:「優しい人がいい」
- 具体的なターゲット:「アウトドアが好きで、将来はカフェを開きたいと考えている、同世代の女性」
まとめ
「いい人いないかな」という漠然とした願望から脱却し、具体的なターゲットを設定することは、目標達成への第一歩です。
具体的なターゲットを設定することで、私たちはより能動的に行動し、目標に向かって前進することができます。