【第1587号】節税を極めたい人のための教養としての「帰属所得」

システム構築
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~見えざる豊かさを追求する、究極の節税戦略~

節税と聞くと、多くの人は経費の計上や損金の活用、あるいは所得控除などを思い浮かべるでしょう。

確かに、これらは有効な節税手段ですが、いずれも「目に見えるお金」の動きを調整する、いわば「表面的な」節税術に過ぎません。

真に節税を極めたいのであれば、もっと深いレベル、すなわち「目に見えない豊かさ」に目を向ける必要があります。

そこで、注目されるのが「帰属所得」です。

帰属所得とは、持ち家に住むことで得られる経済的利益(本来支払うべき家賃相当額)や、自己の労働力を家族のために使うことで生じる利益など、実際に金銭のやり取りはないものの、経済的価値を生み出していると見なされる所得のことです。

現行の日本の税制では、この帰属所得は原則として課税対象となっていません。

つまり、この「見えざる豊かさ」を追求することこそ、究極の節税戦略と言えるのです。

1. 帰属所得とは?:見えざる豊かさの正体

帰属所得の代表例は、持ち家に住むことで得られる経済的利益です。

もし、自分が所有する家に住まず、他人に貸し出せば、家賃収入を得ることができます。

逆に言えば、持ち家に住むということは、本来得られるはずの家賃収入を、自分自身に支払っていると考えることができます。

この、本来支払うべき家賃相当額が、「帰属家賃」と呼ばれる帰属所得です。

同様に、自己の労働力を家族のために使うことも、帰属所得を生み出します。

例えば、専業主婦(主夫)が家事や育児を行うことは、本来であれば外部に委託すれば費用が発生するサービスを、自分自身に提供していると考えることができます。

さらに、近年では、個人の能力や容姿、つまり「人的資本」から生じる帰属所得も注目されています。例えば、容姿が優れている人は、それを活かして、間接的に利益を得ることができます。

また、特定の分野に精通した人は、コンサルタントや講師として活躍することができるほか、自分で自分の人生を切り開くことも可能になります。

これらの活動によって得られる富は、個人の能力や容姿という「人的資本」から生じる、一種の帰属所得と言えます。

2. なぜ帰属所得が最高の節税となるのか?

帰属所得が最高の節税となる理由は、以下の2点に集約されます。

  • 数値化の困難さ: 帰属所得は、実際に金銭のやり取りがないため、その価値を正確に数値化することが困難です。特に、個人の能力や容姿といった「人的資本」から生じる帰属所得は、その評価が主観的になりやすく、客観的な価値を算出することが難しいのです。
  • 「美人税」議論の存在と将来的な課税リスクの低さ: 近年、「容姿の良さ」に課税する、いわゆる「美人税」が議論されることもあります。しかし、これは逆に言えば、それほどまでに数値化や課税基準の設定が難しい分野であることを示しています。数値化が難しいため、現時点での課税はされておらず、将来的に見ても、課税される可能性は低いと言えるでしょう。

3. 帰属所得を最大化する具体策:見えざる豊かさを追求する

では、具体的にどのようにすれば、帰属所得を最大化し、最高の節税を実現できるのでしょうか?

以下、いくつかの具体策を紹介します。

  • 持ち家を取得する: 持ち家に住むことで、帰属家賃という形で、非課税の経済的利益を得ることができます。住宅ローン控除などの税制優遇措置も活用すれば、さらに節税効果を高めることができます。
  • 自己の労働力を家族のために活用する: 専業主婦(主夫)として家事や育児に専念することで、外部に委託した場合に発生する費用を節約することができます。また、家族の時間を充実させ、精神的な豊かさを得ることもできます。
  • 人的資本を高め、それを活用する: 自身の能力や容姿を磨き、それを活かせる仕事や活動に積極的に取り組むことが重要です。例えば、以下のような方法が考えられます。
    • 容姿: スキンケア、メイク、ファッションなどに気を配り、外見的な魅力を高める。SNSなどを通じて、自身の魅力を発信し、広告モデルやインフルエンサーとしての活動につなげる。
    • 専門知識: 資格取得やスキルアップを通じて、専門性を高める。副業としてコンサルタントや講師などの活動を行う。
    • 人脈: 様々な分野の人々と交流し、人脈を広げる。人脈を通じて、新たなビジネスチャンスや情報源を得る。
  • 「見えない価値」を意識したライフスタイル: 高級車やブランド品など、目に見える資産を増やすことばかりに注力するのではなく、健康、家族との時間、趣味、自己啓発など、「見えない価値」を重視したライフスタイルを心がけましょう。これらの「見えない価値」は、帰属所得と同様に、あなたの人生を豊かにしてくれる、課税困難な資産なのです。

4. 結論:真の豊かさとは、見えざる資産に宿る

節税というと、とかく「目に見えるお金」の動きにばかり目が行きがちです。

しかし、真に賢い節税とは、「目に見えない豊かさ」、すなわち帰属所得を最大化することに他なりません。

持ち家、家族への貢献、そして、磨き上げられた人的資本。

これらは、数値化こそ難しいものの、あなたの人生を豊かに彩る、かけがえのない資産です。

そして、これらの資産から生じる帰属所得は、現行の税制では、非課税で享受することができる、最高の節税メリットなのです。

「美人税」が議論される現代は、見方を変えれば、「見えない価値」が経済的にも評価され始めている時代とも言えます。

この変化を敏感に察知し、帰属所得という「見えざる豊かさ」を追求することこそ、真に賢い節税戦略であり、より充実した人生を送るための、確かな指針となるでしょう。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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