【第1591号】攻めのキャリア、守りのキャリア。適正リスクはどこにある?

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~ キャリアパスの分かれ道、あなたに最適な選択は ~

キャリア形成において、私たちは常に選択を迫られます。

「攻めのキャリア」と「守りのキャリア」。どちらの道を選ぶかは、その人の価値観、性格、そして人生設計によって大きく異なります。

多くの人は、安定や安心を求め、「守りのキャリア」を選びがちです。

しかし、変化の激しい現代社会において、本当に「守り」が最善の選択なのでしょうか?

一方、「攻めのキャリア」は、高いリスクを伴うように見えますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

1. 守りのキャリア:安定志向が生む、無難な選択

守りのキャリアとは、一般的に、既存の組織の中で、決められた役割や業務を忠実にこなし、着実な昇進や安定した収入を目指すキャリアパスを指します。

大企業への就職、公務員、専門職(医師、弁護士など)などが、その典型例と言えるでしょう。

多くの人が守りのキャリアを選びがちな理由は、以下のようなものが挙げられます。

  • 安定志向: 終身雇用や年功序列といった、従来の日本型雇用システムへの信頼感や、安定した収入や社会的地位への憧れから、リスクを避け、確実な道を歩みたいという心理が働きます。
  • 失敗への恐れ: 新しい挑戦や変化に伴う失敗を恐れ、現状維持を選ぶ傾向があります。特に、失敗が許されないというプレッシャーや、周囲の目を気にするあまり、無難な選択をしてしまうことがあります。
  • 同調圧力: 周囲の友人や家族が、大企業や公務員を目指している場合、自分だけ違う道を選ぶことに不安を感じ、同調してしまうことがあります。
  • 情報不足: 「攻めのキャリア」に関する情報が不足しているため、そもそも選択肢として認識していない、あるいは、具体的なイメージが湧かないという場合もあります。
  • 自己評価の低さ: 「自分には特別な能力や才能がない」と思い込み、挑戦する前から諦めてしまうケースもあります。

これらの理由から、多くの人は、無意識のうちに「守りのキャリア」を選択し、安定したレールの上を歩もうとするのです。

2. 攻めのキャリア:挑戦と成長を求める、冒険者の選択

一方、攻めのキャリアとは、自ら新たな道を切り拓き、変化や挑戦を積極的に受け入れるキャリアパスを指します。

起業、フリーランス、転職によるキャリアアップ、専門性を極めるための海外留学などが、その例として挙げられます。

しかし、多くの人は、以下のような理由から、「攻めのキャリア」を選択することに躊躇してしまいます。

  • リスクへの不安: 収入が不安定になる、失敗するかもしれない、といったリスクへの不安から、挑戦を避けてしまう傾向があります。
  • 周囲の反対: 家族や友人から、「安定した仕事に就くべき」「リスクが高すぎる」などと反対され、決断を揺らがされてしまうことがあります。
  • 将来への不透明感: 「攻めのキャリア」は、将来が不確実であるため、先の見通しが立たず、不安を感じてしまうことがあります。
  • 準備不足への懸念: 十分なスキルや経験、資金がない状態で挑戦することに、不安を感じてしまうことがあります。

これらの理由から、「攻めのキャリア」は、一部の特別な人だけが選ぶ、ハイリスクな選択肢だと考えられがちです。

3. 攻めと守りは相対的:職業イメージと、個人のスタンスのずれ

ここで重要なのは、「攻めのキャリア」と「守りのキャリア」は、絶対的なものではなく、相対的なものであるということです。

確かに、起業家やフリーランスは「攻め」、大企業の会社員や公務員は「守り」という、一般的なイメージは存在します。

しかし、同じ職業であっても、人によってそのスタンスは大きく異なります。

例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • 大企業の会社員(守りのイメージ):
    • 守りの姿勢: 決められた業務をそつなくこなし、安定した昇進を目指す。
    • 攻めの姿勢: 社内ベンチャー制度を利用して新規事業を立ち上げる、海外赴任に積極的に応募してグローバルな経験を積むなど、組織の中で挑戦を続ける。
  • フリーランス(攻めのイメージ):
    • 攻めの姿勢: 常に新しいスキルを習得し、複数のクライアントと契約して、収入と活躍の場を拡大していく。
    • 守りの姿勢: 特定の企業と長期契約を結び、安定した収入を確保しながら、自分の専門性を深めていく。
  • 医師(守りのイメージ):
    • 守りの姿勢: 大学病院や大きな病院の勤務医として、安定した給与を得ながら、自身の専門分野の医療に従事する。
    • 攻めの姿勢: へき地医療など、一般的に医師が足りていない領域に専門医として飛び込む。今まで誰もやっていなかった医療領域を開拓する、自ら開業する。

このように、同じ職業であっても、その人の価値観や行動によって、「攻め」にも「守り」にもなり得るのです。

つまり、キャリアの「攻め」と「守り」を決めるのは、職業そのものではなく、個人のスタンスなのです。

4. 「適正なリスク」の見極め:準備と自己理解が、成功への鍵

「攻めのキャリア」を歩む人は、一見、高いリスクを取っているように見えるかもしれません。

しかし、彼らの多くは、無謀な挑戦をしているわけではなく、

**適切な準備と自己理解に基づいた「適正なリスク」**

を取っているのです。

例えば、以下のような準備が考えられます。

  • 起業家:
    • 徹底した市場調査: 参入する市場の規模、競合状況、顧客ニーズなどを徹底的に調査し、事業の成功確率を高める。
    • 綿密な事業計画: 具体的な事業計画を策定し、必要な資金や人材、スケジュールなどを明確にする。
    • スモールスタート: 最初から大きな投資をするのではなく、小さく始めて、軌道修正しながら事業を拡大していく。
  • 転職によるキャリアアップ:
    • スキルアップ: 現職で必要なスキルを磨き、市場価値を高めておく。
    • 情報収集: 転職エージェントなどを活用し、業界動向や企業情報を収集する。
    • 自己分析: 自分の強みや弱み、キャリアの方向性を明確にする。
  • フリーランス:
    • 専門性の確立: 特定の分野に特化し、専門性を高めることで、競争力を強化する。
    • 人脈構築: 積極的に人脈を広げ、仕事の獲得や情報収集に繋げる。
    • リスク管理: 収入が不安定になるリスクを考慮し、複数の収入源を確保したり、貯蓄をしたりする。

これらの例からも分かるように、「攻めのキャリア」を歩む人々は、リスクを回避するのではなく、リスクをコントロールするために、周到な準備を行っているのです。

5. 結論:自分にとっての「適正リスク」を見つけ、未来を切り拓く

「攻めのキャリア」と「守りのキャリア」。

どちらが優れている、どちらが劣っている、という話ではありません。

重要なのは、自分の価値観、性格、能力、そして人生設計に合ったキャリアパスを選択することです。

そして、そのためには、自分にとっての「適正なリスク」が何なのかを見極めることが不可欠です。

それは、決して簡単なことではありません。

しかし、自己分析を深め、情報収集を怠らず、そして、何よりも、自分自身の「内なる声」に耳を傾けることで、必ずや、あなたにとっての「適正なリスク」、そして、あなただけの「最適なキャリアパス」が見えてくるはずです。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
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