【第1633号】ギャンブル嫌いのくせに無意識にギャンブルしている自覚を持てないという落とし穴

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私たちは生きていく中で、安定や堅実さ、無難さを求めることがあります。特に「ギャンブル嫌い」と自認する人にとって、リスクを冒すことや不確実性に身を委ねることは避けたい選択です。しかし、驚くべきことに、そうした人々が「安定」や「安全」を求めて選んだ道が、実はギャンブルそのものでしかないというケースが少なくありません。この落とし穴に気づかないまま、私たちは無意識のうちに不確実性に賭けてしまっているのです。

安定志向が隠してしまうギャンブルの本質

まず、なぜ「安定」を求めることがギャンブルになり得るのかを考えてみましょう。例えば、多くの人が就職活動の際に「安定した企業」を目指します。大手企業や公務員といった選択肢は、社会的に「堅実」と見なされ、将来の不安を減らすものとされています。しかし、実際にその道に進んだ後、配属先が自分の希望と合わず、過酷な労働環境に置かれるケースは珍しくありません。これがいわゆる「配属ガチャ」です。入社時には「安定」を手に入れたつもりでも、部署や上司との相性、業務内容といった不確実な要素に人生を委ねている点で、これは一種のギャンブルです。

例えば、ある新卒社員が有名な大企業に入社したとします。彼は「安定した生活」を夢見て、内定を得た瞬間に安心感に包まれたことでしょう。しかし、配属された部署が過労を強いられる環境で、上司との人間関係も悪化し、数年後には心身ともに疲弊して退職を余儀なくされたとします。このケースでは、「安定」という名の下に選んだ道が、実は運に左右されるギャンブルだったことが明らかです。本人はギャンブルを嫌いながらも、無意識に「運試し」をしていたのです。

降ってくる仕事のガチャと無自覚なリスクテイク

職場での「降ってくる仕事のガチャ」もまた、同様の落とし穴を示しています。例えば、安定した会社員生活を送る中で、上司から突然プロジェクトを任されることがあります。そのプロジェクトが成功すれば昇進のチャンスかもしれませんが、失敗すれば評価が下がるリスクもあります。この場合、仕事を引き受けるか否かの判断は、自分の努力やスキルだけでなく、外部要因——例えばチームメンバーの能力や市場の動向—に大きく依存します。つまり、これもまたギャンブルの一種です。

具体例として、ある中堅社員が上司から新規事業の立ち上げを命じられたケースを考えてみましょう。彼は「安定したキャリア」を守るため、無難に仕事をこなしてきたタイプで、ギャンブル的な挑戦は避けてきたと自負しています。しかし、このプロジェクトに取り組むことで、彼の評価は成功か失敗かの二択に委ねられ、結果的に運の要素が絡む状況に置かれました。成功すれば称賛されますが、失敗すれば「能力不足」のレッテルを貼られる可能性もあります。彼は「安定」を選んだつもりでも、無意識にリスクを背負っていたのです。

思考停止がもたらす無自覚なギャンブル

このような状況に陥る背景には、「思考停止」があります。安定や堅実さを求めるあまり、私たちは選択肢を深く吟味せず、「これが正しい道だ」と決めつけてしまうことがあります。例えば、「大学を出て大企業に就職する」というルートは、多くの人にとって「成功の方程式」と見なされます。しかし、その道が自分に合うかどうか、将来どのような不確実性が待っているかを考えずに進むことは、実は大きな賭けです。

例えば、親や社会の期待に応じて医学部に進学した学生を考えてみましょう。彼は「医者になれば安定した人生が送れる」と信じ、ギャンブル的な生き方を嫌いながらも努力を重ねました。しかし、医師になってから過労やプレッシャーに耐えきれず、途中でキャリアを投げ出す人もいます。この場合、「安定」という幻想に囚われ、医師という職業が自分に合うか、精神的な負担に耐えられるかを考えなかったことが、結果的に人生をギャンブルに変えてしまったのです。

日常に潜むギャンブルの例

さらに身近な例を挙げると、結婚や住宅購入といった人生の大きな決断にも、同様の無自覚なギャンブルが潜んでいます。結婚相手を選ぶ際、「この人で大丈夫だろう」と安定を求めて決断するものの、相手の本質や将来の変化を見極めきれず、後で後悔するケースがあります。住宅ローンを組む際も、「安定した生活基盤」を得るために長期の借金を背負いますが、経済状況の変動や失業リスクを考慮しない場合、それは大きな賭けとなります。

例えば、30歳で結婚を決めた男性がいたとします。彼は「家庭を持つことが安定への第一歩」と考え、パートナーとの将来を楽観視しました。しかし、数年後に価値観の不一致が明らかになり、離婚に至った場合、彼が選んだ「安定」は幻想に過ぎなかったことになります。このように、ギャンブルを嫌う人であっても、無自覚に運に頼った選択をしてしまうのです。

人生の教訓:自覚と選択の重要性

ここまでの考察から、私たちが導き出せる人生の教訓とは何でしょうか。

それは、「自分の選択に自覚を持つこと」の重要性です。

安定や堅実さを求めること自体は間違いではありませんが、それが本当に自分にとって最適なのか、リスクや不確実性をどれだけ含んでいるのかを見極める必要があります。

第一に、自分の価値観や目標を明確にすることが大切です。例えば、「安定した仕事」を求めるなら、それが「お金」なのか「時間」なのか「心の平穏」なのかを具体的に定義しましょう。そうすることで、配属ガチャや仕事のガチャに振り回されず、自分にとって意味のある選択ができるようになります。

第二に、不確実性を受け入れる柔軟性を持つことです。どんなに安定を求めても、人生には予測できない要素がつきものです。それを否定するのではなく、「ここは運に頼る部分もある」と認めた上で、できる範囲で準備をすることが肝要です。例えば、仕事で新しいプロジェクトを任された場合、全てをコントロールしようとするのではなく、失敗しても学びに変えられるマインドセットを持つことが重要です。

第三に、思考停止を避ける習慣を身につけることです。社会や他人の価値観に流されず、「なぜこの道を選ぶのか」「何を犠牲にしているのか」を定期的に自問することで、無自覚なギャンブルを減らせます。例えば、就職活動の際には「大手企業=安定」という固定観念を疑い、自分のスキルや興味に合った道を模索する姿勢が求められます。

結論:ギャンブル嫌いでもギャンブラーであることを認める

結局のところ、「ギャンブル嫌い」と自認する人であっても、人生そのものが不確実性に満ちた賭けであることを避けられません。配属ガチャや仕事のガチャ、結婚や住宅購入といった選択は、いずれも運に左右される要素を含んでいます。

大切なのは、その事実を否定するのではなく、自覚を持って向き合うことです。

安定を求めるなら、それがどのようなリスクを孕んでいるのかを理解し、自分でコントロールできる部分とできない部分を見極める。そうすることで、無意識のギャンブルを減らし、自分らしい人生を切り開くことができるのです。

私たちは皆、知らず知らずのうちにギャンブラーです。しかし、その自覚があるかどうかで、人生の質は大きく変わります。あなたは今日、どんな賭けに挑みますか?そして、その賭けにどれだけの覚悟を持てるでしょうか。そこにこそ、真の「安定」が見えてくるのかもしれません。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人7年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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