【第1642号】安定の代償としての閉塞感と束縛感

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「安定=正義」という価値観の落とし穴

日本社会において、長らく「安定した職業」に就くことは、人生の成功や幸福の象徴とされてきました。中でも代表的なのが公務員という職業です。景気の波に左右されにくく、解雇のリスクも少ないというイメージから、親世代を中心に「とにかく公務員になれば安心」という価値観が根強く存在します。

確かに、公務員には年収や待遇の面で安定性があり、世間体も悪くありません。しかしながら、この「安定」の裏には、あまり語られることのないデメリットが存在しています。特に、「閉塞感」や「束縛感」といった、精神的・人間関係的なストレスが、じわじわと心と人生を蝕んでいくという現実があります。

「狭い世界」で生きるということ

公務員の職場環境は、民間企業と比べて転職や異動の流動性が低く、年功序列的な人事制度の中で、長年同じメンバーと顔を突き合わせて働くことが一般的です。そのため、仮に人間関係にトラブルがあっても、逃げ場が非常に少ないという特徴があります。

ある市役所で働くAさん(30代後半・女性)の例を考えてみましょう。Aさんは、大学卒業後に念願の市役所勤務に就き、周囲からも「勝ち組」と言われてきました。しかし、数年が経つにつれて、職場の人間関係に疲弊し始めました。閉鎖的な雰囲気の中で、ちょっとした言動が噂の種になりやすく、上司の顔色を常に気にしながら働く日々。「転職も考えたけれど、これまで築いてきたキャリアや待遇を思うと、なかなか一歩が踏み出せなかった」と語ります。

Aさんは次第に、週末にも職場のことが頭から離れず、軽い鬱症状を抱えるようになりました。それでも辞める決断はつかず、「安定」に縛られながら、生きる活力を少しずつ失っていったのです。

束縛感は自分らしさを奪う

また、公務員という立場は「公人」であるという性質上、プライベートにおいてもある程度の「模範的」な振る舞いが求められます。SNSの発言一つとっても注意を要し、自由に自己表現をすることが難しいと感じる方も少なくありません。

特に地方では、公務員であることがすぐに周囲に知られてしまうため、私生活においても窮屈さを感じることがあります。自分のやりたいこと、挑戦したいことがあっても、「職業柄やめておこう」と諦めてしまうケースは多く、次第に「自分は何のために生きているのか」と虚無感に陥ることさえあります。

人生を奪われるリスクとは

このように、「安定」を得る代償として、「自分らしさ」や「自由」を失ってしまうリスクは見過ごされがちです。自分の気持ちや個性を押し殺しながら働き続けることで、最終的には心身に不調をきたす人も少なくありません。

かつて「夢」を持っていたはずの人が、いつしか「ただ日々をこなすだけの存在」となってしまう。そうした姿を、私たちは周囲の大人たちに幾度となく見てきたのではないでしょうか。

教訓:安定の先にある「本当の幸福」とは

もちろん、安定した職業を否定するわけではありません。むしろ、それは人生において大きなメリットです。しかし、それが「絶対的な正解」であるかと問われれば、答えはノーです。

私たちは、社会的な常識や親の期待、世間体といった「外側の価値観」によって、自分の人生を形づくってしまいがちです。しかし、本当に大切なのは、「自分の内なる声」に耳を傾けることです。

もし、現在の環境に息苦しさや違和感を覚えているのであれば、それは「人生の舵を切るべきサイン」かもしれません。安定という名の牢獄にとらわれるのではなく、たとえ不確実性が伴ったとしても、「自分らしい生き方」を模索する勇気を持つことが、これからの時代にはより重要になってくるのではないでしょうか。

最後に:人生は一度きり

人生は、限られた時間の中で自分がどう生きるかを選び取る旅です。安定を追い求めるのも良い。しかし、それがあなた自身の心と引き換えならば、一度立ち止まって、自分の本音と向き合う時間を持ってみてください。

「安定」とは、本来「心の安らぎ」のことです。外側から与えられる肩書きや待遇ではなく、自分自身が納得し、充実感を得られる生き方こそが、真の意味での安定なのかもしれません。

美紀のプロフィール
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