人生は株価のように変動する
そう思うことがよくあります。
すなわち、ファンダメンタルズ的には問題がないのに、ちょっとしたことでいきなり人の評価は株価のように下がったりします。
株価と同じように人生も下り坂に入ると多くの人はめちゃくちゃ焦ります。
しかし、ファンダメンタルズ的にしっかりとしている、例えば、もともと地頭が良い人や、どんな状況であっても常に努力を怠らない習慣がついている人の場合、一時的に株価のように下がったとしても、そのうち復活するものです。
バイオリズム、運勢、と言われるように、
「あれ、今まで何もかもうまくいっていたのに最近調子が悪い……?」
と感じることがある人がいたとしても、時間が経ると今までの最高地点よりもさらに飛躍することも可能になります。
例えば、今までは、20点、40点、60点、と順調に事が進んでいたのにもかかわらず、急に50点まで下がってしまい、
「あれ、何故60点から50点に下がってしまったの?」
と思ったとしても、
それは未来の地点において80点、90点を取るための前段階に過ぎなかった、ということもあるわけです。
むしろ、一見して下がってしまった幅が多ければ多いほど大飛躍が待っている、という場合もあります。
例えば、今まで勤め人として年収2000万円程度は余裕で稼いでいた人が、いきなりリストラされて、今までと同じように稼げなくなることがあり得ます。
リストラされると多くの人は無職になるため、社会的評価という意味ではかなり評判が下がります。
リストラされた人に対する評価がなんとなく下がってしまうことはあるでしょう。
しかし、もともと勤め人として実績をコツコツと積み上げてきた人の場合は、一度リストラされていたとしても、そこから再就職も可能です。
しかも、実はもともといた勤め先よりも再就職先の方がその人に職場が合っていたために、リストラされる前よりもリストラされた後に入った勤め先の方が活躍できる可能性もあるのです。
転職というのは基本的に労力がかかるため、今までなんとなく転職活動はしなかっただけで、実は自分が思っている以上に自分を評価してくれている別の勤め先というのも実は存在することもあるわけですね。
この勤め人目線では、リストラされた瞬間、
「リストラされた、無職になってしまった、自分の人生が終わってしまった」
と目の前が真っ暗になってしまったと感じてしまうかもしれません。
特に突然リストラされた場合には、
いきなり人生のどん底に直面した
という暗澹たる気持ちになることもあるでしょう。
しかし、このリストラという一見その人の社会的評価が下がるようなイベントがあったとしても、それがその人にとっての人生の底打ちとなって、そこから更なる高みを目指すための契機になることがあるわけです。
このように、人生のさらなる飛躍のために一度人生の底のようなものを味わう場合がある、ということを知っておくとよいでしょう。
いきなり、どん底に叩き落されると大抵の人は、
「自分の人生は急に終わりを迎えてしまった」
と感じやすく、強い絶望感を感じやすいものです。
しかし、実はそのことをきっかけにその後にさらなる高みを目指し、それを実現させている、という例は少なくない、ということを知っておくだけでも、いざという時のための心構えがしやすいです。
人生の底打ちは更なる高みを目指すためにある
と言ってもいいと思います。
このような、一見最悪の事態に遭遇してしまった時のために、心構えをストックしておきましょう。
このような心構えが出来ているだけでその契機が訪れた後の飛躍の仕方が段違いになります。