生きていると、ふとしたタイミングで
「なんだか不安が込みあがってきた……」
とか
「なんだか無性にイライラしてしまう……」
という状態に陥ることがあります。
このようなネガティブな感情はふとした時に湧いてきてしまって、なかなかそのネガティブな感情が引いて行ってくれないことがあります。
しかも、このようなネガティブな感情は昼などのように他者と関わったりすることによってストレス解消や不安感の解消が上手くできる時間帯ではなく、
孤独な状態になりやすい夜に襲ってきたりすることが多いため結構厄介です。
例えば、夜11時などのタイミングでそのようなネガティブな感情が湧いてきたとして、友達に相談したくても相手から返事がすぐに返ってくる可能性は高くありません。
おそらく一方的に相手に愚痴みたいなメッセージを送るだけで終わる可能性すらあります。
家族がいる人であっても、深夜の時間帯ではなかなか相手にしてもらえないことも多いでしょう。
夜なのですぐに眠りにつくことができればよいのですが、しかし、このようなネガティブな感情に頭が支配されているときに限って不安すぎて、イライラしすぎてなかなか寝付けない、という追い打ちの状態になってしまうこともあるでしょう。
こうなってしまうとかなり辛い夜を過ごすことになります。
不安になったり、イライラしてしまったりするなどのネガティブな感情を抱いたとしてもそれだけでは現実は変わらないことも多いため、長引けば長引くほど時間を無駄にしてしまうことにつながりかねません。
このような時に有効なのは、一般的なストレス解消手段などに加えて、
今のネガティブな感情に点数をつけると一体何点になるのか?
ということを考えることです。
点数というのは例えば、0点から100点満点までの間で付けることになります。
0点であれば、ほぼ平常心の状態であると言っていいでしょう。
逆に、100点満点の状態というのは自分の過去のエピソードと比較しても最悪の出来事が生じたときになるでしょう。
このようなイメージで自分の今のネガティブな感情に点数をつけて採点してみるのです。
このような試みによって自分の今のネガティブな感情について過去のエピソードと比較対照することになります。
例えば、過去において、親族が亡くなってしまってとてつもないショックを受けてしまった時に感じたネガティブな感情に100点をつけたとしましょう。
そうすると、例えば上司にちょっと嫌味を言われたからイライラしている、といったレベルのネガティブな感情が突然湧いてきたときに、
「まあ、昔のあの時のショックを受けた時に比べたら今の点数は30点とかかなあ……いや、もしかしたらもっと低いかもしれない……」
みたいな形で冷静に受け止めることが可能です。
このように冷静に受け止めることができると、
「よく考えたら、こんなことでイライラしても仕方がないような……」
という気持ちに段々なってくるのです。
こうすることによって気持ちがだんだん落ち着いてきます。
こうして、過去に自分が味わった別のネガティブな感情と比較対照することによって、冷静になりやすいのですね。
そしてこの方法論というのは、
自分にとってネガティブな感情100点満点を記録してしまった過去のエピソード
の存在があるとより使い勝手がよくなります。
要は、
「あの時に比べたら今直面していることは大したことがないじゃないか」
という評価を行うことが容易になるのですね。
これは、逆に言えば、
過去における100点満点の不安・ストレスを感じた出来事はそれ自体が実は財産になる
ということでもあります。
これは、さらに踏み込んで考えていくと、
今現在湧き上がってきてしまっているネガティブな感情について、100点満点が付くレベルのとんでもないレベルの不安やストレスを感じてしまっていたとしても、実はそれはあなたの未来においては貴重な財産になる
ということでもあります。
このような関係性が成立するため、
たとえ、今あなたが直面しているのが人生最悪の出来事であったとしても、それが後の自分の人生で利用できるだけの大きな価値を持つ可能性が高いといえるでしょう。
このように考えていくと、
どんなネガティブな感情が湧いてくるような出来事に直面しても乗り越えられるような気がしてきませんか?
むしろ、そのような出来事に急に直面したとしても、
「これは未来において利用価値がある出来事かもしれない」
という解釈・捉え方をすることが可能になるのです。
このような解釈・捉え方によって目の前の人生最悪の出来事すら乗り越えられる、そう考えられるようになるとメンタル面がかなり強化されるでしょう。