「日本人は真面目で心配性」
と言われることがあります。
実際、
楽観的な気持ちをもって、
「まあ、将来のことといってもなんとかなるでしょ」
と明るい気持ちでいる人は多くはなく、
むしろ、
「このままだと自分の将来ってどうなっていくんだろう?このままでいいのかな?大丈夫かな?」
等といった形で、
ついつい
将来に対する不安で頭がいっぱいになってしまう
という方が多いようです。
そして、このような不安感から
夜眠れなくなったり
ついネガティブな気持ちになってしまう
人も多いようです。
このように、
将来に対する不安ゆえにネガティブな気持ちになってしまう
ことそのものが悩みになってしまうこともあるのですね。
最近ではこのような人たちに対して、
「未来は結局のところ自分で創るものだから、いちいち不安になっていても仕方がない。むしろ、今目の前のことに集中しろ、マインドフルネスだ」
などといった形で、
将来に対する不安からなるべく目をそらして不安感を軽減する方法がおススメされていることが多いようです。
確かに、未来に対して不安になってしまうよりも今目の前のことに集中した方が良いとは思われます。
しかし、この方法に対して、
「それは頭ではわかっているんだけどな……」
と感じてしまうのもまた人情ではないでしょうか。
そのような人に対して私が思うこととしては、
まず、
将来に対してあなたが不安を感じているということは、それだけ未来に対してあなたが真剣な気持ちになっている証拠!
ということです。
不安という感情は意味もなくあるわけではありません。
むしろ、人類が生き残るために、
「自分にとって危険な要素は残っていないだろうか?このままで大丈夫だろうか?」
と常にアンテナを張るための生存戦略のために存在する感情なのですよね。
そして、このような不安感があるがゆえに、
「今は大丈夫だけど、将来は不安だからこれを対策しておこう」
という気持ちになれますし、
それゆえに、その対策が功を称して、自分自身を助けてくれることもあります。
そのため、
将来に対してあなたが不安を感じているということは、それだけ未来に対してあなたが真剣な気持ちになっている証拠!
と言えるわけです。
強い不安を感じるほど真剣に物を考えている人の未来が暗い道一直線になることは稀です。
まずは、
「この不安な気持ちは私自身の未来に対して真剣だからこそ湧き上がってくる感情なのだ」
という受け止め方をしてみてください。
そうすれば、
「このネガティブな気持ちも湧いてくるべくして湧いてきているのだ」
ということがわかると思います。
そのような受け止め方をして初めて、
「……では、今からできることは何かないのか?」
と感情に振り回されずに建設的に物を考えられるようになるでしょう。
もう一度言いますが、
将来に対してあなたが不安を感じているということは、それだけ未来に対してあなたが真剣な気持ちになっている証拠!です
これを覚えておきましょう。