私は、
「いわゆる、有事の時に備えてどんな準備をすればいいのか」
ということを時折考えるようにしています。
その際に、重要なのは、
有事とはどのような状態が想定されるのか?
ということや
そのために今から少しずつできることは何なのか?
ということになると考えています。
そのため、
実際に起こってしまった有事とそれに対する人々の反応などはしっかりと日頃からチェックする必要があると考えています。
今年一番話題に挙がっている有事と言えば、やはり
ロシアによるウクライナ侵攻
になるでしょう。
9月には、ウラジーミル・プーチン露大統領から部分動員令なるものが出され、いよいよ強制的に徴兵されるのかという雰囲気になったのか、
ロシア人によるロシアからの国外脱出を図る動きが加速しているようです。
これによって、
航空機のチケットが急激に高騰しそもそもチケットがなかなか手に入らなかったりするなど、
大混乱が起きているようです。
まだ徴集されていないが、その可能性がある市民は、今も出国できる状況にはあるようですが、EU加盟国とロシアをつなぐ航空・鉄道便は大半が制裁の対象ルートになっているということもあり、逃亡ルートは多くはなさそうです。
しかも、ロシア人を受け入れるためのビザの発行も絞っている国も多く、国外脱出したくてもなかなか難しい状況にもあるようですね。
遡って調べてみると、ウクライナ侵攻が開始された2月頃にはいわゆるロシア人の高学歴の若者の中には国外脱出をなんとか図ろうとしてかなり早めに行動している人々もいたようです。
その時点で行動出来た人たちは上記の障害が少ないと思われるので、比較的国外脱出がしやすかったことでしょう。
このような動きを見ていると、
部分的であるとはいえ、動員令のようなものが出た時点で行動に移すのはかなり遅い
と言えるかもしれません。
もっといえば、他国からの制裁が与えられてもおかしくない状況に突入しそうな段階で行動しないとまずいということでもあるでしょう。
ウクライナ侵攻がなされたという情報が来た時点で、
「ピンっ!」
と来なければいけないのですね。
そして、実際に国外脱出をする場合には、
脱出した先でも当然生活しなければいけないため、このハードルをいかに乗り越えるのか、ということが問題になるでしょう。
これは、いわゆる、定住生活ではなく、非定住生活をしている人の生活様式から学べるところが多いと思われます。
非定住生活をしている人は身軽な人が多いです。
例えば、大きな家でたくさんの物に囲まれている人の場合、国外脱出をする場合にはそれらのすべてを持ち運ぶことは困難でしょう。
必然的に、
「何を国外に持っていって、何を置いていくのか(捨てるのか)?」
ということを決断する必要に迫られます。
逆に、物質的な富ではなく、持ち運びが容易な非物質的な富を多く持っている人はこのような面倒な決断をする負担から逃れられます。
いわゆる、ミニマリストと呼ばれる生き方と親和性があると思われます。
さらに、国外脱出をする場合には、
脱出先で生活をしなければいけないため、日本円を握りしめているだけでは意味がない、といった状況になる可能性があります。
したがって、今のうちに通貨分散にも慣れておいた方がいいと思われます。
さらにいえば、日本の市場からだけではなく、海外の市場からの収入があると心強いですね。
ネットを通じて稼ぐことができる人であれば、国外脱出を行った後でもある程度自力で生計を立てることができると思われます。
このような観点から、
リモートワークメインの働き方への移行を行うことはますます重要になってくるでしょう。
ロシアの例は日本に住んでいる私たちにとっては衝撃ですが、決して他人事とは言えないでしょう。
「このようなことがいつか起こるかもしれない」
そう考えながら少しずつ対策を考えていきたいところです。