何か自分の手を動かす際には、
「これは仕事か?それとも作業か?」
ということは、常に意識する必要があるでしょう。
私たちは油断していると、
仕事をしているつもりだったけれど、実際にはただの作業だった
という状況に陥りがちです。
仕事と作業の違いは人ぞれぞれ定義があることでしょう。
しかし、少なくとも、私の中では、
仕事=1回きりの作業では終わらず、将来にわたって高い波及効果をもたらすもの
ですし、逆に、
作業=その場しのぎに成果を出すことはできるが、将来にわたって波及効果がないもの
と考えています。
例えば、
メールを多用するビジネスパーソンの場合、
単語辞書登録の機能を使って、定型文を登録しておくだけでも、メールの作成速度が高まります。
たった一文字、
「ご」
と入力するだけで、
「ご連絡いただきありがとうございます。」
と文章が出てくるように設定しておけば、メール作成時間がそれだけで短くなります。
このようなちょっとした工夫をするだけで、未来において自分がメールを作成する時間が短くなるという波及効果が期待できることから、
上記のような単語辞書登録に特定の単語を登録することは、「仕事」であるといえるでしょう。
似たような話として、いわゆるパソコンのショートカットキーを覚えることも将来における作業効率を高める効果が期待できることから「仕事」に含まれることでしょう。
また、いわゆる、
マニュアル作り、
や
フォーマット作り
なども
「仕事」のうちに入る可能性が高いでしょう。
これらは作るだけでも時間がかかってしまうため、敢えてやることは億劫だと感じやすいところがあります。
しかし、一度作ってしまえば、何度でも参照可能ですし、その分作業に必要な時間も短くなります。
このようなことを心がけていくと、その人の生産性が徐々に上がっていくことでしょう。
このようなタイプの仕事を行いたい場合には、
「この作業はもっと短く完了させることができるのではないか?」
といった素朴な気持ちを大事にする必要があります。
この考え方は生活の中でも活きてくることでしょう。
ただ生きていくための活動に時間を費やしすぎると、もっと大事なことに時間を使えなくなってしまう可能性があります。
それと同様に、
仕事をしているつもりだったけれど、実際にはただの作業だった
という状況を放置していると、
「いつも真面目に頑張っているはずなんだけど……あれ???」
といった状況になってしまい、気づいたら人生が終わってしまう可能性があります。
「作業」ばかりを繰り返してしまうと、「仕事」をし続けている人に大きな差をつけられることになるのです。
手間はかかったとしても、たとえば、フォーマットを創る「仕事」は未来の自分の助けになります。
「これは仕事か?それとも作業か?」
この感覚を常に意識しておくとよいでしょう。