議論が湧き上がる、面白い話題として、
究極の2択
が挙げられることがあります。
例えば、
「理想の給与でやりがいのない仕事」or「理想の内容で給与の低い仕事」
などは頻繁に話題が上がる印象です。
この手の2択から選択させる話題は、
その人が重視している価値観
を浮き彫りにするものであるため、非常に興味深い回答が出てくる場合があり、話題にするのは非常に面白いと思います。
例えば、
「さすがにまずはお金がないと厳しい」
と考える人もいれば、
「理想の内容の仕事ができるならば給与が低くても構わない」
と考える人もいるからですね。
ただ、この手の究極の2択を一人で考える際に大事なことは、
そもそも、究極の2択からあなたが択一で選ぶ必要はない
ということです。
目の前に、
「理想の給与でやりがいのない仕事」or「理想の内容で給与の低い仕事」
という選択肢を出されるとどうしても、
「理想の給与でやりがいのない仕事」
か
「理想の内容で給与の低い仕事」
のどちらかを選ばなくてはいけない、といった思考に陥りがちです。
しかし、これについてはよく考える必要があります。
そもそも、
「理想の給与でやりがいのない仕事」and「理想の内容で給与の低い仕事」
の組み合わせによる選択が可能ではないでしょうか?
よく考えると1つの仕事しかしてはいけないという道理はないはずです。
例えば、
週に1日は高い給与かつやりがいのない仕事をしながら、残りの週4日は給与は低いがやりがいのある仕事をする
ということだってできますし、
年の最初の1か月で12か月分の稼ぎを一気に行って残りの11か月は好きなことをやる
ということだってできるわけですね。
一つの仕事で多くの時間が拘束されてしまうという前提に立ってしまうと、
「理想の給与でやりがいのない仕事」or「理想の内容で給与の低い仕事」
という枠にはまる可能性がありますが、
よくよく考えると、
「理想の給与でやりがいのない仕事」and「理想の内容で給与の低い仕事」
という組み合わせを複業という形で果たすことが可能です。
副業などを頑張っている人はこのことを実感しているでしょう。
また、
「理想の給与でやりがいのない仕事」and「理想の内容で給与の低い仕事」
のもう一つの形として、
時間差を持って達成する方法があります。
これは、例えば、20代などの若い間には「理想の給与でやりがいのない仕事」に集中して、貯蓄や資産形成に励み、ある程度貯蓄や資産所得に余裕が出てきたら「理想の内容で給与の低い仕事」にも取り組むことができるということです。
時間差一夫多妻制という言葉もあるくらいですから、このように時間差を持ってそれぞれの要素を求めることは可能でしょう。
副業などは集中力が続かないとか、フルタイム以外の仕事が選択できない人にとってはこれは結構現実的な選択肢になることでしょう。
一方で、更なる難易度を求めるのであれば、
「理想の給与でやりがいのない仕事」and「理想の内容で給与の低い仕事」
を超えて、
「理想の給与と理想の内容の仕事」
を追求する方法があるでしょう。
おそらくこれがほとんどの人にとっては難易度が高い可能性がありますし、達成するまでに時間がかかるかもしれませんが、一種の夢として頭の片隅に入れておくと長い時間をかけて達成できる可能性もあります。
これは、いわゆる、好きなことで生きていく、という状態でしょう。
このように、
「理想の給与でやりがいのない仕事」or「理想の内容で給与の低い仕事」
という選択肢が提示されたとしても、
そもそも、究極の2択から択一で選ぶ必要はない
ということに気を付ける必要があります。
むしろ、
どうやったら、「理想の給与でやりがいのない仕事」and「理想の内容で給与の低い仕事」ができるのか?
とか
どうやったら、「理想の給与と理想の内容の仕事」ができるのか?
と欲張って考えてみることがあなたの可能性を広げるきっかけになることでしょう。
「理想の給与でやりがいのない仕事」or「理想の内容で給与の低い仕事」
に限らず、生きていくと、あたかも択一で選ばなければいけないかのような選択肢に私たちは直面しがちです。
しかし、それは多くの場合「択一で選ばないといけない」という思考に陥るという落とし穴が仕掛けられています。
あなたはもう少し欲張ってもいいのです。