フロー収入をストック収入に事実上近接させることができないか?と考える

不動産
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一般的に、フロー収入、ストック収入という言葉に対するイメージは固定化されているように感じます。

フロー収入は、典型的には勤め人がもらえる給与所得を指し、多くはこれは時間を使ってお金に換える働き方を指します。

一方で、ストック収入というのは、一般的に、株式からの収入や、不動産からの家賃収入や、その他の権利収入などを指すことが多いようです。

経済的自由を目指し、時間持ちになるためには、後者のストック収入を増やすように努力することが近道です。

もっとも、株式からの収入がある程度期待できるようになるためには、多くの元手が必要になりますし、不動産の家賃収入にしても不動産を仕入れるためには自己資金などを用意する必要がありますし、アフィリエイトサイトなどで収益を立てるにしても軌道に乗せるまでは結構大変です。

つまりは、ある程度のストック収入を手に入れることができるようになるためには、ある程度事前準備が必要になったりするため、これは決して難易度が低いわけではありません。

多くのストック収入にしても、結局安定した収入を得るまでに多くの時間を先行投資する必要がある、という意味では、フロー収入を得るために時間を投じているのと同様にストック収入を得るためにも時間を投じる必要があるということを意味しています。

これは、本来的に時間がかかるタイプのストック収入に限りません。

株式などの場合でもそうですが、親から相続されたなどの事情が無い限り大抵の人の手元には最初はお金がないわけですから、そもそも何らかの手段でこのお金を調達する必要があるわけですね。

大抵の場合は、このお金を調達する確実な手段は、勤め人になって着実にフロー収入を得ることになると考えられます。

または、自営業者になったり、フリーランスになったりするという形で着実にフロー収入を得ることになります。両方併用するのもアリです。

このように考えていくと、ストック収入を手に入れることを目指すにしても、最初はフロー収入を得ることも重視することが重要になりますし、株式などを購入するお金は実際はここから調達している人も多いでしょうから、ストック収入を得るためにも結局どこかで時間を投じる必要があるという現実は変わらないと言えそうです。

ですから、経済的自由を目指すにあたってはストック収入を重視するべきと言っても、これは直ちにフロー収入を得ることが全くナンセンスというわけでは決してないですし、むしろこれを目指すにあたって一番大事になるのはあらゆる収益を上げるための有限な資源である時間を戦略的に有効適切に活用するための時間管理、タイムマネジメントの観点で自分の身体をマネジメントし、現実的に良い行動(doing)を時間をかけて積み重ねていく、すなわち習慣の力を使いこなせるようになることです。

ところで、このフロー収入やストック収入という言葉ですが、実際には固定的な概念ではなく、かなり相対的なものであり、実際にはAはフロー収入、Bはストック収入という形で割り切れるものではなく、グラデーションが存在します。

フロー収入とストック収入のちょうど中間の位置づけのような収入、すなわち、少労所得のようなものもあります。

例えば、不動産投資などもかなり相対的な位置づけの収入源になるでしょう。例えば、いわゆるボロ物件を買った上でDIYを行う事によって収益を上げるのであれば物件選定の知識を入れるところから始まり、その上DIYもできるように勉強しなくてはならず、実際にDIYをするためにも現実的に時間を使うことになるため、この上例えば更に自主管理するなどして、管理会社に管理を外注しないことにするなどの対応を取ると、よく見ると、かなりの労働時間を投じる必要があり、フロー収入とあまり変わらないといえそうです。

一方で、新築物件を購入して、そのまま管理会社に管理を外注するなどの投資方法を採用する場合、ほとんど自分がやることがなくなるため、労働時間がボロ物件投資と比べて少なく、こちらはまぎれもなくストック収入の性質を持つことになります。

このように、不動産投資一つをとっても、投じる労働時間が異なる場合があるため、フロー収入とストック収入の位置づけというのは相対的な物になります。

一般的に、物件に対して何も努力をしない場合と比べると、しっかりと自分の労働時間を投じた方がその分付加価値を付与することが可能になるため、利回りが上がり、利益率は上がります。

逆に、自分の労働時間を投じることがない分、他人の労働時間を投じて同じだけの付加価値を付与する場合、人件費という費用がかかるため、その分当然ながら利益率が下がります。

このように考えると、何かに付加価値を付与して、資産形成を行う場合、いずれにしろ結局は労働時間というものをどこかで使用する必要があり、その前提として、自分か他人の時間を用いるしかないという話になってきます。

そして、自分の時間を使う場合は、対価を支払う必要がありませんが、他人の時間を用いる場合は、何らかの形で対価を支払う必要があり、大抵の場合それはお金であるため、その分利益率が下がるという構造になります。

経済的自由になって、時間持ちになりたい場合、これは自分の時間を用いずに付加価値を付与する以外の方法で付加価値を付与して資産形成をする方向を目指すことにならざるをえないため、自分の時間を用いるタイプのフロー収入から、必然的に他人の時間を使用するタイプのストック収入に近接させる方法を考えることが重要になってきます。

これは、典型的なフロー収入である勤め先における仕事においても同じような発想を用いることが可能です。さすがに、勤め先の同僚との間で金銭的なやりとりをすることは少ないでしょうけれども、自分がやるべきではないと考えられる仕事は積極的に部下などに任せることができるようにして、積極的に他人の時間を活用するための方法を早い間に見つけ、これをし続けることによって、自分の仕事が早く終わるようになり、勤め先という典型的なフロー収入であっても、少しずつストック収入に近接していきます。

これはすなわち、勤め先からの給与、労働所得を事実上不労所得化するための第一歩になると考えられます。

さすがに、勤め先においては事実上の制約などもあるでしょうが、自営業やフリーランスの方はよりこれをやりやすくなるでしょう。

今だと、インターネットを通じて仕事を外注することができる方法が増えてきていますから、例えば、アフィリエイトサイトの場合は記事の内容をクラウドワークスなどを通じてライターに依頼をすることによって、自分がやるべき労働時間を減らして、他人の労働時間を活用する方向に近づけることが可能です。

これによって、もともとは自分の労働時間を用いて収益を上げていた、フロー収入のような性質のビジネスから、他人の労働時間を用いて収益を上げるストック収入の性質に近づけることが可能になります。

更に言うと、実はアフィリエイトサイトというのは今は売買されているので、既にシステムが構築し終わっており、安定したストック収入化しているアフィリエイトサイトを買収することによって、最初から自分の労働時間を投じる必要すら無いストック収入を得ることが可能な場合もあります。

ここまで来ると、投資対象が株式ではないだけで、ほとんど投資の性質に近くなってきます。

また、最近は流行のエンジニアなどにおいても外注できるようにすることによってストック収入化することが可能です。

このように、一般的にそれってフロー収入だよね、と言われているような仕事であっても、設けるための仕組みをしっかりと分析した上で、それをシステム化し、ストック収入に限りなく近づけていくように工夫することが実は可能であるわけです。

そして、その工夫において重要な視点は、そもそも商品の付加価値を高めるためには労働時間を投じることが必須であるという原則を認識し、そのために自分の時間を使うのか、または他人の時間を活用するべきなのか判断できるようになることです。

因みに、ここまではストック収入化することが絶対正義であるかのように書いてきましたが、実は敢えてフロー収入のままにするという判断も可能です。

そんなことをする必要があるのかと思われるかもしれませんが、実はフロー収入は自分の労働時間を投じる事を前提とすることから、その人にしかできない代替不可能な付加価値の付与の方法を極めること、すなわちその仕事におけるプロフェッショナルになることによって自己実現を果たすことができるという重要な意義があります。

これはいわゆる天職において自己実現を果たすということになりますが、人生の目標にこのようなことを掲げている人はそのために敢えてフロー収入を残すという選択をすることになります。

もちろん、このような形でフロー収入を残すという選択をする人の場合であっても、フロー収入のストック収入化のプロセスを行うスキルを持つことは重要です。

というのも、プロフェッショナルとして自己実現したい場合は、当然ですが、自己研鑽のための莫大な時間を人生の早い段階から用意する必要があるため、普段から時間管理を意識し、上記のようにフロー収入のストック収入化の技術を用いて、自分がやるべきではないことを他の人に任せることによって積極的に自分のための時間をなるべく多く確保することができる体制を早めに創る必要があるためです。

これは「結局自分の人生で、自分の時間を一体何に使うべきか?使うべきではないところに自分の時間を使っていないだろうか?」という問いを考え続けることによって必然的にやるべき答えが出てくると思います。

このように、時間管理の観点からフロー収入とストック収入について考えていくと、現時点において自分が何を頑張るべきか、というのも見えてくると思います。

そもそも、まだ自分の天職が何か分からない、という私と似たような悩みを持っている人はまずは経済的自由を目指して時間持ちになることを目指し、フロー収入のストック収入化を目指すことが良いでしょう。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
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