電気ケトルを10年近く使用していたので、この際、衛生面も考慮してそろそろ買い換えた方が良いかもしれないと思い、ネット上で新しい電気ケトルを探していました。
そこで、たまたま発見したのが、マルチポットです。
マルチポットというのは、鍋のような、ヤカンのような、その中間のような形をしており、電気ケトルのような使い方もできれば、フライパンのように炒め物もできれば、鍋のように煮物やスープ等も作ることができる優れものです。
物にもよりますが、コンロとIHの両方に対応していることが多いようです。
私はこれを見た瞬間に購入を即決いたしました。
というのも、このマルチポットを購入するだけで、電気ケトルのみならず、普段から使っている、フライパンや鍋を断捨離することができると思ったからです。
もともと、電気ケトルや、フライパン、鍋はそれぞれについて用途があるわけですが、一度に幾つも使うことが多くないことや、そもそもこれら3つのどれか1つを使うことも意外と少ないということに最近気づきました。
とすれば、1つのものだけで多数の役割を果たせるマルチポットを購入すれば、これらはすべて捨てることが可能であり、これによって台所周りがすっきりすると思ったからです。
今まで、大して使う機会が多くないのにもかかわらず、台所に電気ケトルと、フライパンと鍋が常に置かれていることに違和感を感じていたのです。
このように、1つの製品で多数の用途がある商品というのは私は大好きです。
部屋の中の物はその都度必要最小限に抑えてスペースを確保するべきと考えているので、場所を取ることなく色々なことができる製品というのは非常に好感度が高いです。
究極的には、今このブログを書くために使用しているパソコンやスマホなどのように多機能でそれだけあれば色々な生活上の便宜を完結できるような製品が好きですね。
私の部屋はほとんどパソコンを置く机とベッドで部屋の中が完結していると言って良いほど簡素であり、もともと「なんか、物が少なすぎるよね・・・・・・実用性重視というか・・・・・・」と友達に言われるほどです。
とはいえ、ミニマリストを目指していると言うよりは、一点豪華主義の発想でこうなっています。必要な物を確実にお金をかけて取り入れておくタイプですね。
もしかしたら、シンプルな生活が好きと言うことなのかもしれませんが、しかし、それも違和感があり、とにかく効率性を重視しているといった方が近いと思います。
今回はたまたまマルチポットという新しい製品が出ているのを知ったので、買うことができたわけですが、
そもそもこれは、「電気ケトルを10年近く使っているけれども、買い換えた方が良いかな?」と考え始めたからこそ発見できたことです。
これはつまり、「いまの私の部屋の中に置いてある物で見直すべき物は何だろうか、何かあるだろうか」と考えていたときに電気ケトルが目についた、ことが原因です。
さらに深掘りすると、そもそもこのような事を考えていたのは、「今の部屋は私の目指す生活態度に即した適切な住環境になっているだろうか」ということを考えていたのが原因です。
もっというと、このような事を考えていたのは、「私の目指す人生の歩みとの関係で、住環境という物は常に変化に応じて最適化しておく必要がある」ということを考えており、さかのぼると、「常に世の中や環境というのは変化する物であり、その都度色んな事項を見直して常に最適化しておく必要がある」という問題意識があったことに起因します。
このような問題意識は『LIFE SHIFT』において言及されていた変身資産を積んでおけるようにしなくてはいけないという意識に収斂されます。
以上のことをまとめると、私が今回行った行為というのを具体的に見ると、
「マルチポットを購入した」
ということになりますが、
抽象的には、
「変身資産を活用した」ということになります。
このように、ホンの些細な行動であっても、抽象的な、意味のある行為を行っているわけです。
抽象的に意味のある行為を行っていると、端的に言って、人生が充実します。
ホンの些細なことであっても自分の人生に貢献するような意味のある行動をしているという自覚があるので地味ながらほんのりと幸せを感じるのです。
このような形で、自分のアイデンティティを微細なところから構築することで、塵も積もれば山となるという形で自己を確立していけるのではないかと私は考えています。
逆に言えば、何も考えずに購買行動を行ったとしても、購買欲が満たされるだけで一瞬で気持ちよさを感じ終えてしまいます。買った瞬間が気持ちよさのピークです。
地味だけど、なんだか幸せだなと思えるような行動というのは、このように意味のある行動を自覚的に、意識的に行えているときではないでしょうか?
このような行為を少しずつ今度も積み上げていくことができたら良いなと考えています。