人生というのは些細なことで変わる可能性がある点が面白いです。
特に他人に何らかの形で「働きかける」ことができるだけで、その人や周辺の人との関係も変わりうるのです。
もっとも、この「働きかける」という言葉を聞くと一見してとてつもなく重いことをしなければいけないと感じてしまい、大抵の人は身構えてしまいます。
例えば、以下でも紹介したように、選挙などに立候補して政治家などになることによって世の中を変えるという行為も「働きかける」という行動にあたるのですが、
このような例を聞いてしまうと、
「負担が重すぎる・・・・・・」
「さすがに面倒くさい・・・・・・」
と思わずには居られません。
このような重いイメージを持っていると、「働きかける」という行為の難易度の高さに圧倒され、
そんなことはとてもではないができない
と考えてしまいますよね。
しかし、政治家になって自ら社会を変えるという例は「働きかける」という行為の中でも最難関とも呼べる物です。
「働きかける」というのは飽くまでも他人との関係を変えたり、改善するために自分が何らかの行動を起こすことを指すため、
まずは、もっと難易度が低いところから始めてみることが良いのではないか、と考えています。
例えば、他人に対してプレゼントをするという行為も「働きかける」行為に当たります。
とはいえ、
「プレゼントとか用意するの面倒くさい・・・・・・どこで何を買えばいいのか分からないし・・・・・・」
とか
「わざわざ相手に渡しに行くのもなんだか恥ずかしいので億劫」
と感じやすい行為でもあります。
プレゼントを他人にあげ慣れている人にとってはなんてことのない行為なのですが、
全くこのような試みを行ったことがない人にとってはかなりハードルが高いと考えられます。
したがって、もっと難易度が低い行為からトライしてみた方がいい人もいるかもしれません。
では、もっと難易度が低い行為でかつ比較的効果が高い行為とは一体何なのか?
と考えていくと、
行うのはかなり簡単だがしかし意外と皆がやっていない行為
を狙っていくのがいいのではないかと考えています。
思うに、一番狙いやすいのは「連絡関係」です。
例えば、簡単にできると考えられるメールの返信なども意外とやっていない人がいるため、きちんとメールの返信をするだけでそれだけで相対的に上位になってしまう場合があります。
「こんなのわざわざ返す必要ないのでは?」
と感じやすい行為ですが、しかし、それゆえにやっていない人も多いので、狙ってみると良い効果があると思います。
とはいえ、毎回毎回いつまでも返信しているだけだと、行為自体は簡単にできるとしても、それはそれで負担に感じてしまう人もいると思います。
また、周辺の人が全員返信しているとその中身が定型的だと目立たなくなってしまう場合も勿論あったりします。
したがって、慣れてきた人は、返信のように相手から何か来たときに送り返すという場合以外に、「自分から」主体的に送信することも検討してみると良いと思います。
「自分から」主体的に送信する内容としては「些細な事に対する御礼メール」を検討してみると良いと思います。
家事などが典型的ですが、誰かがやっててはくれるが、しかし皆がいつの間にかその誰かがやってくれることを当たり前のように受け止めている行為というのが実はあったりします。
勤め先で言えば、「毎回ゴミを出しに行ってくれる人」なども似たようなポジションかと思われます。
雑務はどうしても「やってくれるのが当たり前」と感じやすいんですよね。
そのような行為に対してわざわざ感想を言ったり、御礼を言ったりしてくれる人というのは実はかなり稀少です。
逆に言えば、そのような人に対して些細なことであっても御礼メールや感想メールを送れるようになるとかなり喜んでもらえるでしょう。
このようなメールに対しておそらく相手から返信が返ってくることはないとは思います。
しかし、ちょっとしたことでもこのようなメールが来ると相手視点では目立つため一気に覚えてもらいやすくなります。
そして、このようなメールを送ることを一度「習慣化」してしまうと、長期的に見るとこのようなメールをその人の人生の中で送る回数が飛躍的に増え、その効果は高まります。
そうすると、このような些細な行為であっても「働きかける」行為の回数自体が多いため、その分自分の人生も良い方向に改善されやすくなります。
そして、このような「働きかける」行為による微差が大差に繋がるため、このような行為を「習慣化」することができると人生をより望ましい方向に導くことが可能になるでしょう。