2021年も7月に入って折り返し地点となりました。
ふと、私自身が2021年1月1日に、一体何を書いていただろうかと、気になって、過去のブログ記事を見に行きました。
その時のタイトルは、、、
「勤め先を「理想の職場」に変えてしまうための「魔法」を習得したい」
でした。
まさか、2021年1月1日にこんなタイトルで記事を書いていたとは、、、
あまりにも昔のことでしたし、正直全く記憶が無かっただけにタイトルの時点で困惑しました。
てか、「魔法」って何だよ・・・・・・(困惑)って正直思いました。
しかし、記事の内容を改めて見てみると案外良いことが書いてあると思っています。
要約すると、
①私たちは自分のわがままな発想に対して「A or B」と考えがちだが、「A and B」の思考で自問自答して考えるべき
②勤め先で「特別な存在」になれれば、たとえ勤め人であっても自由を獲得できる
③色んな分野で、高度なパズルを解くように、「A and B」を実現することができる「魔法」を習得できるようになりたい
ということが書かれていました。
地味ながら、まず①の発想になることは極めて重要なことであるといえます。
私たちはどうしても、世間一般の常識にとらわれてしまい、Aというわがままな発想を獲得したかったら、Bというわがままな発想は諦めないといけない、というようなトレードオフの思考になりがちです。
2021年1月1日の記事でも理想の職場について熱く私の思いつく限りのわがままが語られていましたが、ほとんどの人は、「でも、現実的には●●だよね・・・・・・」と考えてしまい、理想をその時点で諦めてしまいがちです。
しかし、「諦めたらそこで試合終了だよ」よろしく、理想や夢は諦めた瞬間に、実現可能性が0%になってしまいます。
「どうしたら、この夢を、理想を叶えることができるのだろうか?」と本気で考え続けることは、簡単に答えを導き出せる「A or B」ではなく、なかなか解が出てこない「A and B」を追求するための必須条件です。
一旦、ある種の常識的な感覚を脇に置くことができるようになることが重要になります。
しばらくは「A and B」の解法は全く思いつくことができず、途方に暮れたり、「やっぱり無理なのかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、ずっと、理想を諦めることがなければ、いつの間にか周辺環境が変わったなどの事情により、急に道が開けることがあったりします。
したがって、夢を抱いたらそれを忘れてしまったり、諦めたりしてしまうことなく、もしかしたらいつか叶うかもしれない、と頭の隅で思いつつ、それを叶える方法を常に探し続けることが重要です。
そのためにも、具体的には、まずは紙の上でも、ブログ記事でも良いので、自分のわがままをアウトプットしてみることが重要です。
自己啓発セミナーなどでも、「取りあえず、夢は紙で書くようにしましょう」などと言われることが多いですが、まず、しっかりと自分の夢や理想を自覚することが前提として重要になるのでしょう。
そして、その紙を何度も見返すというような行為によって、頭の中に自分の理想や夢をたたき込み、それを忘れないようにすることによって、それに関するアンテナを日常的に張ることができるようになって、そのうち現実的な解決策を思いつくことができるようになる、ということなのでしょう。
人によっては、「自分の夢や理想って何だっけ?もはや何も思いつかない」という人もいるでしょう。
下手に社会に適合しすぎると、変な「常識」がついてしまうせいか、夢とか理想が思いつきにくくなってしまうようです。
まずは、そのような固くなってしまった頭をほぐすところから始めるしかないかもしれないですね。
いずれにしろ、自分の夢や理想をまずは想起し、それをすべて叶えるためには一体どうすれば良いのかと真剣に考え続けることが大事であると改めて感じるところです。
次に、②勤め先で「特別な存在」になれれば、たとえ勤め人であっても自由を獲得できるという点については、「そりゃそうだろうけど、実際にはどうすればいいんだ」という話になりがちですが、ここ半年で私の中でこの点については、以前よりもより具体的に考えられるようになってきたと感じています。
すなわち、通常の勤め人の場合は、勤め先からミサイルのように降り注ぐように振られるもの=仕事だと思いがちなのですが、実はそうではない、という認識からスタートする必要があります。
黙っていても勤め先から振られる仕事というのは、時間管理、タイムマネジメントの観点でいうところの、第1領域の仕事だったりするのです。
第1領域というのは緊急であってかつ重要な活動のことを指しますが、これは要するに、問題が実際に起こってしまった場合の問題解決能力が求められる場面となります。
もちろん、仕事においては問題解決をしなくてはいけないわけですから、まずはこれを処理できるようになることが重要であることは言うまでも無いところはあります。
しかし、勤め先における仕事というのは実はコレに限らないのです。
むしろ、緊急ではないが重要ではないこと、すなわち第2領域の仕事を勤め先においてもすることが重要になってきます。
これは黙っていても勤め先から振られる仕事ではなく、むしろ、勤め先の人たちの中でもまだ誰もそれを仕事だと認識していない物をこれこそがやるべき仕事であると提言した上で、それの問題解決までもやってしまうことを指します。
つまりは、問題発見と問題解決の両方を主体的にやってしまうことを指します。企業が求める人物像の中に「主体的な人物」というのがあるようですが、これは言わなくても自ら仕事を発見してその解決をして欲しいという願望が含まれています。
ということで、勤め先において替えの効かない存在になる、「特別な存在」になるためには、第1領域の仕事のみならず勤め先における第2領域の仕事をもできる人だと示すことになると言えそうです。
この第2領域の仕事というのは、目の前の仕事の業務フローを整えてみるなどの本当に小さな改善というレベルの物から、企業全体までも巻き込む大きなレベルのものまでかなり幅があります。
そして、その第2領域の仕事のスケールが大きければ大きいほど、影響力のある行動ができる人物として着目されます。
更に言えば、通常の企業というのは、顧客に何らかの提供価値をもたらすために企業活動を行っているわけですが、顧客目線でも第1領域にかかるサービス提供と、第2領域にかかるサービス提供が存在します。
当然ながら、顧客の第1領域の問題を解決するためのサービスを提供してもらう価値よりも、顧客自身もまだ問題だと気づいていなかったり気づいていてもなかなか手を付けることができない第2領域の問題を解決するためのサービスを提供してもらう価値の方がおおよそ高くなります。
何故なら、第1領域の問題というのは顧客自身も何かをしなければいけないという点はさすがに認識しているため、今の時代だと最悪ググってみるだけでもう解決してしまうこともあるためです。
一方で、第2領域の問題に関しては顧客自身もなかなか手を付けることができない状態で止まっている状態であることが多く、ググるだけでは解決することが困難なものだったりします。
したがって、企業側としては、より高い価値を顧客に対して提供し、対価として売上げを上げるためには、このような顧客目線における第2領域にかかるサービス提供が自分たちがどれほどできているのか、ということもどこかで意識せざるを得ません。
このような構造が見えてくると、勤め先における第2領域の仕事というのはそのまま顧客目線における第2領域にかかるサービス提供に関連する事項である可能性が高いです。
具体的には、場合にも依りますが、それは未知の新規事業を勤め先の中で立ち上げることかもしれませんし、そこまでしなくても、顧客に対する充実したアフターサービスを開発することかもしれません。
このような視点で最終的には顧客目線にも立ってみて、考察してみると、勤め先における第2領域の仕事というのも自ずと導かれるかもしれないです。
このような要領で、勤め先における第2領域の仕事を主体的に行う事ができる人になれると、頭一つ抜けることが可能になり、「特別な存在」になることができる可能性がグッと高まります。
そして、そのような貴重な「特別な存在」である人財に対しては、自然に「あなたはこちらの指示に従ってさえいれば良いんだ」という形の業務命令はだんだん飛んでこなくなってきます。
そのような人はそれ以上に大事な仕事を、その人の好きなようにしてもらった方が企業にとってもメリットがあることがもはや明らかだからです。
難易度は当然低くはありませんが、このようなことができるようになると、たとえ勤め人であっても自由を獲得することは可能であると私は考えています。
そして、その上で、③色んな分野で、高度なパズルを解くように、「A and B」を実現することができる「魔法」を習得できるようになりたいと書かれている点については、上記のような試みを一つの分野だけでやって単に成功するだけではなく、成功し続けることができる人になることを大事に考えていると言うことです。
1回成功しただけでは、ただの一発屋でしかありませんが、その成功体験を抽象化して経験とした上で、それを転移学習することによって他分野においても成功するための方法論を自分の中で身につけたい、ということですね。
これもおおよその目安としては、3回ほど成功しないとそれなりにちゃんと成功体験が生かせているとは言いがたいと考えているので、うまく「魔法」を使いこなすことができるようになるまでには長い時間がかかりそうですが、いつかできるようになりたいですね。
このように、①から③を見ていくと、私は夢を諦めることなく、「理想を現実に変える力」のようなものを身につけたいと考えているのかもしれません。
もちろん、理想を現実に変えるためには、寿命、時間を初めとしてある程度のリソースを犠牲にする必要はあるのかもしれません。正直なところ、代償は少なくはないでしょう。
しかし、そのような能力をもしも身につけることができたら自分の理想とする人生が歩めるということを意味するわけですから是非とも目指してみたい、と改めて感じました。