現実逃避、将来不安の解消のために結婚したがっていないか?

家族
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現状彼氏もおらず、不意に、婚活に興味が出始めたので、取りあえず、いくつかの結婚相談所で無料のカウンセリングを受けてみました。

私が一番関心があったのは、「結婚相談所に来ている人は結婚を何のために、どんな目的でしたいと考えているのか?」ということでした。

これについて、結婚相談所の相談員の方と話していると以下のような傾向がありそうだということが分かってきました。

①特に目的意識はないが「結婚はするのが普通」「なんとなく結婚しないと行けないような気がする(謎の義務感)」と考えている人

②将来に対する不安を解消し、安心感を得たい、と考えている人

③仕事がとにかくつまらないなど、現実が辛すぎて結婚に逃げたい人

辺りが結構多いようです。

こうやって見ていくと、なんだかネガティブな理由で結婚相談所に来ている人が多いのかなと感じました。

まず、①についてですが、色んな文献や統計データなどを見ていると、そもそも一人世帯や生涯未婚の人は確実に増えています。たとえ結婚をしたとしても死別をした場合最後は一人になるわけです。したがって、今後の世の中の動向を考えていくと、「結婚をするのが普通」という観念は徐々に消えていって、未婚の人たちがマジョリティになる可能性は高いと言えるでしょう。おそらく「結婚をするのが普通」という考えを持っている人は本人がそこそこ高齢かあるいは親世代からの影響を強く受けており、若い人にあまり知り合いがいないのではないか、とも思うところです。

また、「結婚をしないといけないような気がする」についても、歴史的に見ると、生き延びるための活動としての生活の最小単位は「家庭」にありました。「家庭」と一口に言っても、「一族」というレベルから、「三世帯家族」、「核家族」という形で色んな形態があるわけですが、大筋の傾向として、大人数のマンパワーがないと生き延びるための活動としての生活が維持できなかったのはかなり昔の話に過ぎず、時代が進むにつれどんどん少人数でも生活が営めるようになってきたという流れがあるのではないか、と私は考えています。すなわち、核家族という夫婦+子供という形態は高度経済成長期とともに少しずつ出ていたようですが、昔はマンパワー不足で取りえない選択肢であったのにもかかわらず、性別役割分業という形で上手く資源配分することによって少人数で生活を回せる体制を創ることが一応可能になったために発生したという面もあるのではないかと考えています。性別役割分業については女性の社会進出を阻むという理由で批判がされてきたというのがここ数十年の流れだったのだと思われますが、性別役割分業の大きな特徴は「生活のために必要な労務のうち一部しかその人の経験値を積む機会が提供されず、機会が提供されていなかった部分の能力が基本的に向上されない」という点であり、これが女性のみならず男性についても自立を阻む要因となっていたのではないでしょうか。男性については生活力が無いというステレオタイプで長いことみられがちだったと思いますが、そもそも一度も経験を積んでいない物事をうまくやることを期待することが間違っています。何の準備もなくいきなり「じゃあ、料理と掃除と洗濯とあと見えない家事もやっておいてください」などと指示したところで新卒社員に即戦力を求めるようなもので、うまくできるはずがありません。最近の若い男性の中にはこの辺りの経験値を小さい頃から積んできている人もおり、そういう人は生活力があるというのはある意味当然なのではないかと感じます。その上、近年はさまざまな時短のアイテムが登場したりすることによって、家事労務における生産性が向上していることによって、「生活のために必要な労務」そのものが減ってきてきています。こうなってくると、たった一人であっても、「生活のために必要な労務」の部分をある程度カバーすることは可能になってくるのであって、その結果として表れた現象が、選択的シングルマザー、選択的シングルファザーという言葉なのでしょう。そもそもマンパワーがないと生活が営めないという生産性が低い社会では、このように「単身でも生きていける」という状況を作れないわけです。そして、この「単身でも生きていける」という現実が女性のみならず男性も単身で自立をすることが可能な社会を作ってきたために、「結婚ってわざわざする必要が無いよね?」という発想に繋がっているわけです。実際そうだと思います。

以上のことを踏まえると、①のように特に目的意識はないが「結婚はするのが普通」「なんとなく結婚しないと行けないような気がする(謎の義務感)」と考えている人はそもそもかなり閉鎖的な社会で生きているのではないか、と感じます。今の時代は結婚は「なんとなくというよりは何らかの理由で敢えてするもの」に変わってきているのではないでしょうか。嗜好品のようなものです。

次に、②についてです。「将来に対する不安を解消し、安心感を得たい、と考えている人」ですね。

思うに、結婚を保険商品のようにとらえているのではないでしょうか。保険も「安心」を買うために購入している人がいるようです。

しかしながら、保険もそうなのですが、漠然とした不安を解消するために「安心」を購入しているという自覚があまりない方がいるのではないか、と感じます。保険というのはリスク管理の商品であって仕組みをしっかりとみれば「安心」を買うための商品ではないということが分かると思います。

その人にとって適切な保険が何かというのは人それぞれなのですが、大事なのは、漠然とした不安をデータなどによるリスク分析によって「明瞭な不安」、すなわち自分にとっての明確な課題に変えた上で、そのリスクファクターに対してどう対応するのか、ということだと思います。

例えば、典型的なのは老後不安ということだと思いますが、自分の場合はそもそも老後においてどこまで貯蓄することが必要なのだろうか、ということをシミュレーションした上で、具体的に必要な数字を算出することがまず大事になると思います。

例えば、65歳までに2000万円くらいの貯蓄がないと危ないという計算結果が出た場合に、今の自分から見て、その目標がどれだけ遠い物なのか、ということを分析します。

例えば、あとタイムリミットまでに1年しかないのに、貯蓄額が0円のままであり、かつ、1年間で2000万円をこれから貯蓄する見通しが立っていない、という話になるのであれば、「このままのやり方では確実に上手くいかない」ということは少なくとも分かるはずです。したがって、何らかの形で今より稼げる方法を探すだとかして、目標となるべき数字との距離を縮める努力をするべき、という話になります。こうなってきてようやく「というわけで、結婚相手に求める年収は最低●●万円からじゃないとダメです」という条件の部分が明確な根拠を持って出せるわけです。

このような定量的な分析がないのにもかかわらず「相手に求める年収は最低●●万円からです」と言われても、どうしてその数字が出てきたのでしょうか、と疑問が出てきます。

特に何もビジョンを考えていないのにもかかわらず、条件を出す人がいますが、そのような人が出す条件というのは大抵の場合が「取りあえず平均値を超えていればOK」という発想のようです。

社会的に見て、上位の方に位置する相手だったら安心だろうという発想ですね。「このくらいだったらなんとなくいいかも?」というイメージで答えているのでしょう。このような人は、おそらく結婚に限らず保険も含めて全ての購買行動がこのような発想に基づいて曖昧に行われていると考えられます。

私個人の考えとしては、不安というのは漠然としたまま放置するのではなく、分析の上でリスクファクターとして要素を取り出し、自分で予めリスクファクターをつぶせるところはつぶした方がいいのではないか、という発想を持っています。

もともと、私が金銭的に困窮していた時機(学生時代)というのは、このまま一人で生きていて勤め先などをリストラされて、病気などにより労働能力を失ったら金銭的に生きていけないという不安がありました。

そのため、早期に経済的自由の達成を目指すことによって、このリスクファクターをつぶしてしまい、結婚相手に収入を頼らないという体制を創ってしまおうと考えました。このような試みを行う事で、年収の条件は満たしているが微妙な人と結婚しなければ生きていけないというリスクをそもそも排除したかったのです。最終的に私が経済的自由が仮に達成できなかったとしても、相手の年収の条件を大幅に下げることは可能になるわけですから、選択肢が格段に増やせるという魂胆もありました。

最後に、③仕事がとにかくつまらないなど、現実が辛すぎて結婚に逃げたい人についてですが、これもまた辛いですね。

おそらく、結婚相談所のみならず、別の所にも並行してまずは相談をしてみることが重要でしょう。仕事に不満があるのならば転職エージェントに連絡をしてみるなどの別の行動が必要です。そちらをメインに活動した方が成果が上がるのではないか、と感じます。

以上から、結婚したい目的に対する私の考えを述べましたが、やはり総評して、ネガティブな動機で結婚をしようとしている人は根本的に発想を転換した方が良いのではないか、と感じるところです。

上記でも書きましたが、結婚は今の時代は「敢えてするもの」になっている側面は否定できませんから、「何故するのか」という問題意識についてしっかりと考えた方が良いのではないか、と思うところです。

できることならば、ポジティブな目的で結婚をしたいものですね。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者
mikimiki

社会人6年目かつ会社経営者(法人4期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
20代で役員のオファーを受け就任。

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