「何にコストをかけて何を求めるのか」
というのは、その人の購買行動にも通じる重要な価値観でしょう。
その中でも、
「出会いのコスト」
についても、その価値観は十人十色です。
出会いというのはここでは主に、
「今まで知らなかった人との出会い」
を念頭に置いていますが、
そもそも、これを積極的に求めている人と、
「特に求めていない」
という人とでまず大きく分かれます。
特に求めていない人は、
「一人でいて十分」
とか
「変な人に出会いたくない」
とか
「自分の周りの人とつながっているだけで十分だ」
と感じていることでしょう。
とはいえ、もし、「より良い出会い」なるものを求めているのであれば、
出会いの新規獲得
が必要になります。
また、今身の回りにある現状の繋がりも永遠ではないことに注意が必要でしょう。
喧嘩別れ
もあり得るでしょうし、
何となく疎遠になること
もあり得るでしょうし、
死別
などもあり得ます。
一度、最適な人間関係のポートフォリオを築き上げたと思っていても、それがあっさり崩壊することもあるわけです。
それゆえに、
出会いの新規獲得
に関するノウハウはないよりはあった方が良いことでしょう。
世の中には、
「いつの間にか孤独になってしまった」
という人もいる一方で、
「友達などはいつでも作れるが、一人でいた方が良い場合が多いので、敢えて孤独を選んでいる」
という選択的孤独をセレクトしている人もいます。
後者は、出会いの新規獲得に関する能力は持っているものの、敢えてそれを使用していないだけなので、非選択的孤独の人とは状況が異なるでしょう。
したがって、出会いというものを緊急に求める必要がない人であっても、
第二領域としての活動、重要であるが緊急に必要がないものとして、出会いの新規獲得に関する能力を高めることは危機管理上重要だと考えられます。
そして、出会いの新規獲得に関する能力に関してもっとも重要なのは、
「出会いにコストをかけられるか」
という価値観でしょう。
ここを乗り越えることが出会いの新規獲得に関する能力がどこまで伸びるのかを決めることになると考えられます。
ここで言うコストというのは、お金もそうですが、
時間、労力
なども含みます。
面倒なコミュニケーションなども入ってくるかもしれません。
このようなタイプのコストを支払いすぎて、自分の生活が苦しくなってしまうという人もごくまれにいるため、
どの程度だったらリスク許容度の範囲内なのか、ということも併せて考える必要があるかもしれません。
ここを
「コストをかけても良い」
と思える状況までまずは、自分の状況を整える必要があることでしょう。