バリュー株とグロース株という用語が投資の世界ではあります。
「本来の企業価値」よりも株価が低い状態(割安)にある株を『バリュー株』、業績や利益の成⻑率が⾼く、今後も⾼い成⻑が⾒込まれる銘柄を『グロース株』といいます。
バリュー株の代表例としては、すでに成熟した業種の企業や、業績が安定していて利益も着実に出しているものの、知名度や話題性が低い企業が多く該当し、銀行業や製造業が該当するようです。
逆に、グロース株には業績が急拡大している企業や革新的なサービス・商品を提供している企業が多く該当し、ITやテクノロジー関連企業が多い傾向にあるようです。
アップル、
マイクロソフト、
Amazon、
テスラ
アルファベット
などですね。
バリュー株は割安株とも呼ばれており、グロース株は成長株とも呼ばれています。
その判断に当たってはPBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)が参照されているようです。
バリュー株に対しては「本来の企業価値」よりも株価が低い状態で割安で購入する投資を行うため、ある程度安定した値動きが期待されることが多く、
逆に、グロース株においては今後における成長性や将来性に対する評価が高いことから、PERやPEBは市場平均よりも高い傾向にあるようです。
GAFAMと呼ばれる企業を始めとするグロース株はここ数年ずっと「割高すぎる」と言われ続けてきましたが、それでも、実際には株価は右肩上がりを続けており、キャピタルゲインを得た投資家も多いようです。
これは、理屈の上ではまだつくべきではない値段がついてしまっているが、将来性などを考えると高い値段でもその時点で買ってしまえば時間はかかっても勝手にその企業価値が後からついてくるだろうという想定の下で株価が上がり続けているという事もありそうです。
このように考えていくとグロース株が上がり続けているのはその将来の企業価値をはるかに前倒しで評価され続けているからとも言えそうです。
人によってはグロース株にはとてもではないが怖くて手を出せないという投資家もいるようです。
ところで、運良く学校のテストにおける点数や、受験の結果において理屈に合わないほど良い結果が出てしまうこともあるようです。
また、何かの出来事をきっかけにして、周囲からの評判が異様に良くなってしまうこともあります。
例えば、たまたま高校生が帰り道をいつもの通り歩いていてたまたま誰かが暴漢に襲われているところを助け出したりするなどのヒーローのような振る舞いを特に意識せずとも起こしてしまうことによって一気に周囲から「英雄扱い」されるということもあるようです。時折、市長から表彰状をもらう人もいるようです。
これは本当にその人の実力による物なのかもしれませんし、ただの「まぐれ」じゃないかとも考えられます。
差し当たり、保守的に見て、本人の中では実力を過信せずに「これはまぐれに過ぎなかった」と思うことが重要だと思います。
その一方で、何らかの形で周囲から評判が良くなっている人の場合には、
その人自身がグロース株のような状態
になっているのかもしれません。
要は評判の良さがさらなる評判の良さを呼び、ガンガン株価が上がっていく場合ですね。
人によっては「いや、あいつのあの株価は客観的に見てまだ実力に噛み合ってないじゃん。おかしい。」と思って保守的に物を見てスルーすることもあります。
そういう人は、伝統的なバリュー株投資として安定した動きをする人に高い評価を加えることでしょう。
実際に、グロース株の本来の企業価値がずっと低いままだとそのうちそれが見破られてしまって一気に評判ががた落ちしてしまうこともあります。
たまたままぐれで良い試験結果を出して実力以上の学校に進学してもそれ以上に頑張ってその学校に食らいついていかないとどんどん他の人に置いて行かれてしまってメンタルをやられてあえなく退学、というパターンもあり得るのです。
しかし、逆にそこで油断することなく頑張って本来の実力を伸ばし続ければそのうち本来の企業価値が以前の過大評価されていたところまで追いついていくことに繋がるので、その結果をもってさらに周囲から「この人には早い段階でさらにガンガン投資した方が良さそうだ」と思ってもらえる可能性が高まります。
こうして、さらに実際株価がガンガン上がり続けているところを見て保守的な見方をする人たちも「ここまで上がっているのならば・・・・・・」とようやく考え始めるわけです。
このように考えていくと、まるで自分が「グロース株」のような状態になっている場合というのは特定の少数派の影響力のある人たちにチャンスをもらえているという状況であるというだけではなく、本来的な実力を頑張ってついて行けるようにコツコツ努力を積み上げることが何よりも重要になるでしょう。
たまにちょっと副業などが上手く行き始めた人がすぐに調子に乗って勤め先から独立してしまうパターンがあるのですが、上記のように割高な「グロース株」の様な状態になったままこれを行ってしまうと、独立してしばらくは何とかなっていてもそのうちに貯金が切れて死亡するということもありそうです。