RPGでお馴染みなのが
経験値を得ることによるレベルアップ
です。
そして、この経験値を得るために襲いかかってくる敵を倒さなくてはならないというのがよくあるパターンです。
そして、初めのうちはレベルアップまでに必要な経験値が少ないがためにはじまりの町のすぐ隣のエリアで出てくる弱小の敵を適当に倒すだけですぐにレベルアップしていくのですが、そのうちそうでも無くなるときが来ます。
ある程度レベルが上がってしまうとさらにレベル上げをするためにはより強い敵を倒す必要が出てきます。
そして、このような強い敵を倒すために、多くのゲームでは何らかの苦労を強いられるのです。
しかしこのような苦労などを乗り越えることによってより大きな経験値などを手に入れることが可能になり、更なるレベルアップが可能になるのです。
このようなより強くて苦労する敵に当たり続けることによってゲームにおけるプレイヤーはどんどんレベルアップしていくのでしょう。
一方で、現実の世界では、ある程度の所まで人生のコマを進めると
「もうこのままで、敢えてレベルアップをする必要は無いんじゃないか?だって、これから新しいことするのって大変だし」
と思う瞬間のようなものが来ることが多いようです。
例えば、新入社員の時は勤め先から振ってくる仕事を上手く回すことができるようになるために頑張っていたものの、ある程度それが回せるようになってきて安定してきたとき、敢えて今まで全く取り組んだことのない分野に進出しようとする人は多くないようです。
というのも、新しいことを学ぶことはRPGでいうところの未知の敵との遭遇を意味するのであって、いきなり戦うと苦労するのが容易に想像できるからです。
そして、経験値が実際に貯まってレベルアップするまでに感じる痛みを想像すると、
「まあ、敢えてやらなくてもいいか」
となることも多いのだと思われます。
これが進行していくと、自然と
「特に最近成長していないが取りあえず毎日勤め先には来ているおじさん」コース
に突入していくのでしょう。
もちろん、
「今はレベル36だけど、一応周りの敵(仕事等)は余裕で倒せているからまあいいか」
という結論で終わってもいいのですが、
「もし可能ならレベル72ぐらいまでは行ってみたいなあ・・・・・・」
ということをふと思ったとしたら、レベル上げの方法について考える必要が出てくるでしょう。
そして、同時に
強敵や未知の敵と戦う際に味わう苦労や苦痛に対する心構え
のような物があるとかなり心強いのではないかと考えています。
例えば、私の場合、全く未知の分野に関して障害にぶつかった時には色々と考えすぎて前頭葉が痛くなることが多いです。
前頭葉が痛くなるのが主な症状ですが、それに加えて全体的に肩に力が入ってしまって疲れやすくなります。
慣れていないことや未知のことに遭遇するとどうしてもストレスがかかりやすくなってしまうのですね。
しかし、投資をやったことがない人にとっての証券口座開設の手続きはストレスフルであるのに、投資に慣れている人にとってのそれはなんでもないことのように、人間は慣れてしまうとストレスなくタスクをこなせるようになるようです。
もっと卑近な例だと、自転車の補助輪を始めて外すときの異常な恐怖感と比べて補助輪無しの自転車に慣れてしまった後には何事も無かったようにけろっとして自転車をこいでいるのと似たようなものです。
万事、このようなことがあるため、レベルアップ直前の苦労は成長痛のようなものだと思っておくと気が楽になるのではないかと思っています。
このような心構えを事前に備えられていると、
「いつでもレベルアップできる準備・心構えができている人」
になるため後にさらなるレベルアップを図る場合のハードルが下がり気が楽になると思います。
このようなレベルアップそのものの原理における学習は「積み技」の1種とも言え、人生における起点造りに役立つでしょう。