今日、ふと
「偶には外でテイクアウトの食べ物を買って家に持ち返って食べるのもいいかもしれない」
と急に思い立ちました。
そのため、外出の帰り道にたまたま目についたお店の窓口でテイクアウトを頼もうと考えました。
しかし、実際にそのお店の窓口に近寄ってみると、別のお客さんが窓口にいる店員さんに先に話しかけて注文をし始めていました。
そのお店の窓口に店員さんは一人しかいなかったので、必然的にそのお客さんの注文が終わるのを待たなければ私の番が来ないことから、そこでテイクアウトを私が注文するためにはその場で待つ必要がありました。
しかし、私の前に出てきたそのお客さんはメニューを見ながら
「○○がいいかなあ~」
とか
「どーしよー。××がいいかもしれないですねー。これをお願いします」
という感じで店員さんとのトークを楽しみつつ若干もたつきながら注文をしています。
私はそれを見てすぐに
「前のお客さんの注文が終わるのが結構時間がかかりそうだから、今日はここでテイクアウトを注文するのはやめておこう、今これを食べなければいけない理由は特にない」
と反射的に感じ、その場を離れてそのままストレートに帰宅しました。
ストレートに帰宅しながらふと
「そういえば、注文の際に列で待つのって久々だったかもしれない」
と感じました。
というのも、私は普段は有人レジではなく無人レジを使用することが多く、
さらにいえば、無人レジはほとんどの場合前に人がおらずそもそも決済まで待たされることが少ないのです。
しかも、慣れてしまえば無人レジは有人のレジよりも会話などがない分決済にかかる時間も非常に短くすることが可能です。
具体的には、
①バーコードをかざす
↓
②決済方法をパネルから選択する
↓
③カード等をかざして決済
の3工程で終わるため、
「ピッピッピ」
という音が鳴ってそれで終わりです。
早ければ3秒ぐらいで①~③は終わります。
このような無人レジのスピードの速さに慣れてしまったがゆえに、私はいつの間にか有人のレジで店員さんといちいち会話するために時間を使いすぎていると感じてしまったり、前のお客さんがいることによってその分決済を待たされてしまうと感じやすくなっていることに気づきました。
思えば、コロナ禍の前は無人レジ自体の存在がそもそも希少だったため、ここ数年で無人レジの決済の速さが自分の中で当たり前、デフォルトのような感覚になってしまったということなのかもしれません。
このようなことは他の分野でもあります。
例えば、現在では確定申告はe-Taxで簡単に自宅で行えるようになっていますが、数年前まではe-Taxが存在しなかったり、存在していても事前準備などが大変だったりすることで使いにくく、最寄りの税務署をいちいち調べたりしないと確定申告がしにくいという状況でした。
しかし、ここ数年の間にe-Taxとマイナポータルとの連携なども進んでおり、スマホから確定申告を簡単に自宅で行うことも可能になってきています。
このように、特にコロナ禍を通して世の中は確実に前進していると感じています。
同時に、「以前の当たり前」の状態ではもはや耐えられないという気持ちにもなっている自分に気づきました。
私の中では無人レジはあるのが当然だと感じていますし、e-Taxで自宅で簡単に確定申告を済ませることも当然だと感じるようになっています。
このような状態で「以前の当たり前」のような運用をしている人を見かけると、「なんだか遅い」と感じることが多くなっているのかもしれません。
さらに思うこととしては、
おそらく無人レジもe-Taxもまだ使いこなせていない人は世の中に結構いる
ということです。
私が周りを観察していても、無人レジが存在しているのにもかかわらず何故か有人のレジを用いる人がかなりいます。
これについては特に本人に理由を聞いて回っているわけではないのですが、
単純に無人レジを使うのに慣れていないから無人レジを使っていない
という人も結構いるのではないか、と推測しています。
e-Taxについても、個人的にはそこそこスムーズに使えるようになってきていると感じていますが
SNSなどを見てみると、
「e-Taxはなんかよくわからないから使ってない」
という趣旨のツイートが最近のものでもありました。
確かに、完璧に使いやすいUIになっているとはいいがたいと私も感じますが、
「よくわからんからやらない」と感じる人の多さにびっくりしています。
確かに、上記においては、
①無人レジ
②e-Tax
の2例しか挙げていないため
「別に、無人レジとかe-Taxが使いこなせなくても大勢に影響はないのでは?」
と考えることもできるかもしれません。
しかし、現実的には無人レジやe-Taxに挑戦し、格闘し、使いこなせるような人は全く別の分野においても同様の姿勢で目新しい未知の物に挑戦し自分自身の認識をアップデートすることを習慣として持っている可能性が高いです。
このようなちょっとした姿勢の違いが一事が万事となって、やっている人とやっていない人との間でその人生に大差がついていくのだろうと考えています。
そして、目新しいものに挑戦する習慣がある人は、あらゆる分野でいち早く「以前の当たり前」から乖離していくことになるのでしょう。