最近面白い言葉を聞きました。
「習慣化の習慣化」です。
習慣というといろんな種類の習慣があるわけですが、
ここでいう習慣というのは、ついお菓子を食べ過ぎてしまうとか、ついテレビを長時間見てしまうというような悪い習慣ではなく、
体に良いとされる物を食べたり、健康のために運動したりだとかそういう世間的に良いと言われる習慣のことですね。
そのような良い行動を自主的に習慣的に行うようにすることを「習慣化」と言いますが、
この「習慣化」というのをありとあらゆる習慣に対して意識的に行うことを「習慣化の習慣化」というようです。
これってできたらすごいことですよね。
というのも、私たちの人生は、意識的に生きている部分よりも無意識の行動によって形作られると言われるわけです。
すなわち、良い習慣を自分の中にインストールしまくればしまくるほど無意識のうちにより良い人生を歩むことができるわけです。
私の場合は例えば経済的自由を達成するにあたって、家計簿を作成することにして、自分の金融資産をその都度把握しています。
レコーディングダイエットと同じ原理で家計簿を作成することで、自分の購買行動をチェックしたりすることで資産形成に資することができるわけです。
とはいえ、家計簿を記載するというのはとても手間がかかってしまい、そんなことは習慣化するのが大変だという人がたくさんいます。
そんな人のためのアプリがマネーフォワードで、私の場合も意識しなくても勝手に家計簿とか、総金融資産額を記載してくれるのでとても便利です。
これは、「家計簿を書こうとしても続かない」という私自身の現実を見つめた上で、それでも、レコーディングして、支出をチェックするという習慣をつけるために取り入れたものです。
このように、うまく工夫しないと良い習慣を作ることができなかったりするので、「これを習慣化しよう!」という意識があるのかどうかというのはかなり重要だと思います。
他の例を挙げますと私は最近運動習慣を取り入れることにしました。
そのために、腹筋ローラーを使ってまずはスモールステップで、運動することに対する「なんか嫌だな」という気持ちから対策をすることにしました。
そのために考えたのが「腹筋ローラーを使わなくても、腹筋ローラーに触っただけで、その日は運動したこととする」というルールです。
ハードルを最小限に下げることで、まずは運動に対する苦手意識を対策したわけですね。
おかげで今や、腹筋ローラーに触るどころか、パーソナルトレーニングのジムに通って自主的に腹筋運動を気が向いた時にするまでになりました。
筋トレに対する苦手意識や「ちょっとめんどくさいかも」という気持ちは無くなってきたように思います。
これも、「運動をするという習慣をしっかり身につけたい」と考えたからこその方策であって、この意識がなければ何となく腹筋ローラーを買ったまま何もできないまま埃をかぶっていた可能性が高いです。
このような良い習慣を「習慣化」するためには、
①良い習慣を取り入れたいと考える意識、なぜその習慣化をしたいと考えているのか
②その習慣をとりいれるにあたって、何が必要か障害になることは何か
というのをその都度意識的に考えて対策する必要があるのだと思います。
これが「習慣化」の過程だとすると、
「習慣化の習慣化」というのは、常日頃から無意識に「何か私が取り入れるべき良い習慣って何かないのかな」と常に考え続けてその都度上記の①②を人生を通して実行し続けるということを指すと思われます。
例えば、私は楽天でんきに東京電力から乗り換えています。
これは、「もっと安い電力会社と契約できないかな、今の生活水準を変えずに節約できないのかな」と考えていたら、楽天でんきを発見したことから契約したわけです。
しかし、それだけでは終わらせずに、「ガスはどうなんだろう?楽天ガスとかないのかな?」「水道は乗り換えられるのかな?」とかさらに考え続けるわけです。
これは「今の生活水準を変えずに手っ取り早く、システムとしてお金を節約するにはどうすればいいのか」という問題意識から次々と派生して出てきた発想です。
思ったところですぐに実行することはできないこともあったりします。
例えば、楽天ガスは昔はなかったのですが、楽天でんきに続いて楽天ガスもつい最近リリースされたようですね。
早速私も取り入れる予定です。
このように日々意識していたら出てきた新しい情報にも敏感になれるわけですし、すぐに行動をすることができます。
これら「今の生活水準を変えずに手っ取り早くシステムとして節約するためにはどうすれば良いのか」ということを考えることがもう習慣化されているわけですね。
なぜ習慣化できたかといえば、「どうしても経済的自由を達成したい」という強い気持ちが私に「じゃあどうすればいいのか?」という自問自答を続けさせたからだと思います。
これをさらに発展して、「もっと人生を良くするためには何ができるのだろう。ちょっと何かを変えるだけで私の人生を変えることができることってないのかな」ということをどんどん意識して考え続け、リサーチし続けるわけです。
このように考えていくと、「節約を意識してお金で資産形成をするだけじゃなくて、時間の節約でより良い人生って送れないのかな?」とか、
「コロナ禍ではあるけど、人間関係を豊かにすることってどうすればできるんだろうか、普段からどんな行動を習慣づけるのが良いのだろうか」
「やっぱり、ブログって毎日更新した方がいいかもしれないけど、これって習慣にできないのかな?」
などといろんなトピックについて、問題意識が出てきてより良いシステムや習慣化を推し進めたい気持ちになってくるわけです。
このような問題意識を常に考え続けて、常に実行し続けることが「習慣化の習慣化」ということになるのではないでしょうか。
そして、このような「習慣化の習慣化」が身につけば間違いなく人生は豊かになっていくと思います。
なぜならば、人生というのは選択の連続であり、その選択の大半は意識的なものではなく、ほぼ無意識、すなわち習慣によって作られているからです。
その上で、良い習慣というのは、例えば親のしつけによって身についた人もいるかもしれません。
このような親のしつけがしっかりと身についた人のことを俗に「育ちの良い人」だとか言われたりするわけですが、
世の中にはたまたま生まれが良く、育ちが良かったことでその良い習慣が身についたところで止まっている人もたくさんいると思います。
例えば「いつのまにか本を読むのが習慣になっていた」という人の実家には親が読んでいた本棚があったりします。
その人は読書習慣が身についているわけでこれ自体はとても良いことです。
このような幼少期に身についた良い習慣のみで人生を送っている人もいます。
しかし、それって逆にいえば生まれに完全に依存しているのではないでしょうか。
運を天に任せているのと一緒だと思います。
生まれに大きく左右されることがなく、運を天に任せずに出来る限り良い人生を送りたいのであれば、習慣が「いつのまにか」身につくだけでは足りず、意識的な「習慣化」を自律的に行うことが重要になり、やはり習慣化の習慣化という自律的な意識が必要になるのだと思います。
「習慣化の習慣化」、いい言葉ですよね。意識していきたいと思います。