世の中には色々な状況の人がいます。
それは、明日食べる物にも困っていることから何とかして対策を立てなければならない、という追い詰められてしまった人もいるでしょうし、
そのような困窮の状況とは対照的に極めて安定的な毎日を送ることができている状態の人もいます。
前者の人は目の前にある課題を早急に解決しなければいけない状況の人であることから、その課題が自分にとって乗り越えるべきものとなっていますが、
後者の人の場合、
「今後これを自分は乗り越えなければいけない」
という課題がそもそも存在しなかったり、
本人にとって全然思いつかなかったりします。
これは、例えば、とてつもなく安定した業績を上げている勤め先において何十年も務めている人であって、
それなりに順調に出世できた
とか
今のところ順調に昇給できている
とか
仕事も自分にとってストレスがないもので楽にできている
とか
職場の人間関係などにも大きな不満はない
といった比較的恵まれている状態であるがゆえに、
「敢えて現状を変える必要がない」
と感じていることから、
本人目線では何も課題がないように見えているのでしょう。
しかし、そのような安定的な状況に至ってもなお、人間は欲をかくものです。
このような一見して順調な人生を送っている人の中には、
「なんとなく安定しているけれど、このままでいいのだろうか?」
とか
「なんだか退屈だな」
などと感じてしまう人もいるのではないでしょうか?
そこまでいかずとも、
「今は勤め先が安定しているから自分の生活は保障されているが、変化の激しい時代に今後何かが起こっても自分は対応できるのだろうか?」
と不安を感じながらも、
「でも、今は何とかなっているから」
とも感じてしまって敢えて新しい挑戦をすることができない、という状態に陥っている人も多いようです。
このように、
最近、安定しすぎていて刺激がなくてつまらない
とか
なんとなく何か新しいことをするべきなのかもしれないけれど、何もする気になれない
という人は
一見、「これは私には無理かもしれない……」と感じてしまうことに挑戦するのがよいと考えられます。
これは例えば、
入社難易度が非常に高く自分ではちょっと難しいかなと感じる勤め先に応募してみる
とか
かつて諦めていた超難関資格に挑戦してみる
とか
そういったことが考えられます。
ポイントとしては、
今現にある安定性が崩れないようなノーリスクの状態でこのような「これは私には無理かもしれない……」と感じてしまうことに挑戦することでしょう。
世の中にはリスクがあるものではなく、
目指すだけならばほぼノーリスク
というものがたくさんあります。
そのような状態をキープしつつも、
「これは私には無理かもしれない……」と感じてしまうことにこそ挑戦の価値がある
といえるでしょう。
現実的な問題としては、もしかしたら、その挑戦が上手くいくかもしれませんし、上手くいかないかもしれません。
もし、仮にうまくいかなかったとしても、
失うものは何もない
ですし、
「これはやっぱり私には厳しかったのだな」ということが判明し、その分の経験値が貯まる
と言えることから、
挑戦しないことは機会損失になる
ともいえるでしょう。
「安定してはいるけれども、なんだか最近退屈だな」
と感じている人は、
ある程度の気力が必要になってしまうものの、このような挑戦をし続けると、新しい知見が発見できるかもしれませんし、
それどころか、それがきっかけとなって今までの人生がからりと変わってしまうかもしれません。
今まで「これは私には無理かもしれない……」と感じてしまっていたことにこそ挑戦の価値があります。
あなたが無意識に
「これはムリ!」
と決めつけていたものはないでしょうか?
なぜ、無理だと決めつけていたのでしょうか?
実は無理ではないかもしれないのです。
あなたを今まで制限していたものは実はあなた自身なのかもしれないのです。