自己管理能力という言葉があります。
この言葉の使い方は様々あるようですが、
「自分で自分のことを管理しなさい」
というニュアンスや
「他人に頼るな」
といったニュアンスを感じますね。
また、傍から見て
「自己管理がしっかりしている」
と感じる人がいますよね。
そのような人は、
貯金もしっかりとしているようだったり、
机の上を普段からしっかりと片付けているようだったり、
タスクを締め切りまでにきちんと終わらせているようだったり、
ダイエットをするどころか、そもそも太らないような食生活をしているようだったり、
そういった人が多いのではないでしょうか?
上記のような人は、目標達成のために、
やるべきことをやっていたり、
あるいは、
やるべきではないことをやっていなかったり、
といった点で平均的な人よりもしっかりとしているといえるでしょう。
彼らの大きな特徴は、色々あるとは思いますが、一つに、
自分が何をやっているのか客観的に把握している
という点にあります。
「自分が何をやっているのかなんて普通にわかるんじゃないの?」
と思うかもしれません。
しかし、実際には、
今週の初めの昼食にいくら使ったのか、
いったい何を食べたのか、
今週、何時間集中して勉強したのか、
を正確に把握している人は多くなかったりします。
勉強も自分ではしっかりとしていたつもりでも、
あなたの友達から見ると、
「勉強しているよりもスマホを見ていた時間の方が長かったよ??」
と言いたくなるような様子だったかもしれないですし、
自分ではダイエットのためにさほど食事の量をとっていなかったと思っていたとしても、
あなたの家族から見ると、
「昼食は我慢していたみたいだけど、テレビを見ながら袋の中にあるチョコレートをいつの間にかひょいひょいとつまんで全部食べつくしていたよ??」
と言いたくなるような様子だったかもしれないです。
それほど私たちの記憶はあいまいですし、
主観的な見方しかできていなかったりします。
一方で、目標を次々に達成するような優秀な人は、
そのような主観的な見方に限らず、
まるで自分自身を他人であるかのように、まさに客観的に見つめることができます。
イメージを挙げると、↑の画像のように、自分自身をカメラを通して背後から「もう一つの目」で他人を見るように見つめているのです。
この「もう一つの目」によって、
「自分自身が何を認知しているのか」を認知することができますし、
「自分自身が何をしているのか」を認知することができるのです。
これによって、
自分自身の現状、思考や、行動を客観的に把握することができます。
あらゆる目標達成に必要なのは、
①達成するべき具体的な目標
と
②自分自身の現状の把握
と
③②を①に近づけるための改善策
になるわけですが、
②が客観的に正確に、把握できていない場合、話がそれ以上なかなか進まなかったりします。
優秀な人は②を正確に把握しやすい視点としての「もう一つの目」を持っているのですね。
そうはいっても、
「急に『もう一つの目』で自分を客観的に見ろとか言われても……」
と感じる人もいるかもしれません。
そういう人が頼るべきは、
自動で、自分自身のデータを集め、記録するシステムです。
例えば、自動連携機能付きの家計簿や体重計、勉強時間アプリなどですね。
特に苦労することなく、自分自身の現状を客観的に見せてくれる物に頼りましょう。
②自分自身の現状の把握
をしっかりと行うことからが改善がスタートします。
また、「もう一つの目」によって自分自身を他人事のように見つめることは、
自分自身の感情に対しても客観的な視点で見つめることにつながります。
これは、
自分自身の感情に対しても他人事のように見ることができる
ため、
感情的になりにくく、メンタルも安定しやすいです。
したがって、「もう一つの目」で自分自身を見つめることができる人は、
どちらかといえば、落ち着いていたり、クールよりの性格にみられることも多いようです。
このように、「もう一つの目」で自分自身を見つめることは感情マネジメントの観点からも重要だったりします。