この世は結局のところ競争社会である、と考えた場合、
特定のジャンルで競争を一回多人数で行った場合、基本的に1位を取れるのは一人だけでそれ以外の人は2位以降になります。
とすると、何かの競争を行った場合、1人の人間しか一位をとることができず、その人が勝者だと考えた場合、残りの人は
「敗者」
とならざるを得ません。
例えば、第●回定期考査で総合得点1位を取ることができるのは同点1位がいない場合、1人だけであって、1位を取った人以外はすべて
「2位以下の人」
となるわけで、
1位の人と比べると相対的に
「敗者」
となっていると考えることになるでしょう。
そして、1位だけが勝者という仮定ではなく、試験の合否が勝者と敗者を分けると考えた場合も、
「試験に合格した人」
は勝者になれますが、
「試験に不合格だった人」
は敗者になるでしょう。
このような試験が、大学受験、高校受験、中学受験……と何回も行われるわけで、
すべての競争においてストレートに「勝者」になれる人は数がかなり少なくなります。
ほとんどの人は、何らかの競争や試験において
「敗者」
となった経験があるのではないでしょうか?
そして、そのような人が実際には多数派であって、その敗北を味わった瞬間に、
「自分の人生は終わった」
「人生に失敗してしまった」
と感じた経験があるでしょう。
それは、確かに、その特定の競争においては「敗北」したと言えるでしょう。
しかし、実際にはたった一回の「敗北」や失敗によって人生が終わってしまった人というのはあまり多くはありません。
なぜならば、人生はたくさんの敗者復活戦で溢れているからです。
例えば、2021年の大学受験で「敗北」してしまっても、
翌年の2022年の大学受験という敗者復活戦で、同じ大学を受けて合格するなどといった形で上手く勝ち抜くことは可能です。
もしかしたら、何回浪人してもその大学に何年も落ち続けてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そうであっても滑り止めで受かった大学で難関資格をうまく獲得することで名誉を回復することは可能です。
もっといえば、●●大学には受からなかったとしても、●●大学院には遠回りしつつも受かったという場合もあります。
さらに言えば、就活においても希望通りの企業に入社できなくても、
卒業年度を調整することや院進学を経由して再挑戦という形で敗者復活戦に臨むことはできますし、
そうではなくとも、ほかの滑り止めで受かっていた企業に入社して、そこで何年か頑張って働いたうえで、当初受からなかった企業以上に良い企業に転職することも可能です。
例えば、新卒の就活当時は英語ができなくて外資系企業に行きたくても行けなかった、お祈りされてしまったという人がいたとしても数年間日系企業で業務経験を積みながら英語を少しずつ頑張れば、外資系企業に転職することも可能です。
さらに言えば、企業に勤めてみたはいいけれども、どうも企業特有のカルチャーや働き方になじめないとして、うまく人間関係になじめなかったり出世ができなかったり、リストラ、クビにされることもあるかもしれません。
そうであっても、そこから起業という形で敗者復活戦に臨み、成功することもあります。
このように、上記のような人生の節目で何らかの形で
「敗北」
を味わいショックを受けることがあっても、
人生というのは実は至るところに敗者復活戦の機会があったりします。
もちろん、何かの競争において
「敗北」
した直後はメンタルとしてもそれどころではないでしょう。
まずは落ち込んだところから立ち直るだけの時間が必要になります。
とはいえ、
「これがあなたにとっての敗者復活戦です。これを頑張ってください」
と親切に誰かに明確に教えてもらえることはそこまで多くはありません。
敗者復活戦の機会は自分で頑張って探してエントリーする必要があります。
何かにおいて失敗してしまったというだけでは基本的には人生がそのまま終わってしまうことはあまりないでしょう。
しかし、逆に言えば、
あなたが敗者復活戦の機会にエントリーするのを完全に諦めた時が人生から本当に退場してしまう時かもしれません。
「諦めたらそこで試合終了だよ」
という言葉があるように、
人生に数多ある敗者復活戦にエントリーし続けることで光が見えてくる、逆転のチャンスがやってくるのです。
「敗北」に対して私たちはつい落ち込み気味になりがちですが、
敗者復活戦にエントリーし続けることがとにかく重要です。
「人生はたくさんの敗者復活戦で溢れている」
「これから数年後に来るであろう次の敗者復活戦の機会に逆転の芽を掴む」
そういった気持ちを持ち続ければやがてチャンスがやってきて、光を掴むことができるでしょう。
人生においていわゆる勝者になり続けるのは難しく、誰かがどこかで一度は「敗北」を味わっているということを考えると、
人生はほとんどの人にとって敗者復活戦の連続であるともいえるでしょう。
そのような中で、
敗者復活戦
が目の前に来たと感じた時には勇気をもってそこにエントリーしてみることをおススメします。
その敗者復活戦の機会が実はあなたにとっての優良なカードのようなものになるかもしれません。